フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、元犯罪者の支援に取り組む男性に密着した『あの日 妹を殺されて 後編 ~15年後の涙と誓い~』を、4日に放送する。

  • 草刈健太郎さん=フジテレビ提供

かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている、大阪で会社社長を務める草刈健太郎さん(47)。

罪を犯した人間の採用面接を行なうために訪れた全国の刑務所・少年院は、50カ所を超える。もちろん、仕事と住む家を与えたからといって、全員が更生できるわけではない。裏切られても、決してあきらめず、元犯罪者の支援に取り組むのには、深い理由があった。

それは15年前、最愛の妹を留学先のロサンゼルスで殺されたこと。犯人はアメリカ人の夫だった。

犯罪被害者の遺族となった草刈さんが、元受刑者の更生に懸命になるのは「加害者を減らせば、妹のような被害者も少なくなる。この取り組みは妹にやれと言われている気がする」という理由から。かつて罪を犯した人間に「仕事」と「住む家」を与え、犯罪抑止に尽力すると妹に誓ったからだ。

更生の道を順調に歩み、草刈さんの活動に共感・賛同し、活動を共にする若者が出てくるまでになった。しかし、現実は厳しく、草刈さんの元を巣立っていった若者が、再び助けを求めてくることもしばしば。中には再犯に走ってしまった者もいる。

そんな草刈さんの元に届いた1通のメール。かつて妹と元夫が共に働いていた会社の上司が、15年の長い歳月を経て、草刈さんに「どうしても伝えておきたいことがある」と言うのだ。

あれから15年、事件の真相に草刈さんが流した涙と新たな誓いとは…。歌手・中島美嘉のナレーションで追っていく。

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