【例文】アルバイトの種類別「自己PR文」とNG例

ひとえに「アルバイト」といっても、にはさまざまな職種が存在します。

そのため、自分の経験を自己PRにつなげるために「具体例を知りたい」と考える人も多いでしょう。そこで、ここでは職種ごとの経験ごとに自己PR例文とNG例を紹介します。

■コンビニでのアルバイト経験

コンビニでのアルバイト業務には、じつはさまざまな業務が詰め込まれています。レジでの接客業務や商品陳列、発注業務など、並行してたくさんの仕事をこなす必要があり、工夫した過程が自己PRに使いやすいです。

■OK例 :
コンビニエンスストアのアルバイトではレジでの接客業務だけでなく、空いた時間で発注業務も任されていました。季節や売れ筋や流行、客層などを意識しながら、より満足していただける商品を仕入れられるよう工夫しながら取り組んでいました。売れ残りが少なくなった部門もあり、小さなことではありますが達成感を覚えつつ、取り組むことができました。

■NG例 :
コンビニエンスストアでのアルバイト歴が長く、レジでの接客スピードが一番速かったです。

面接官の目 :
他の人と比べて「自分が一番できていた」と主張するだけでは、工夫したことや、「何に気をつけて取り組んでいたのか」といったことが伝わりません。担当業務が多いコンビニエンスストアのアルバイトだからこそ、どんなことに注意を払い、何を重視して取り組んだのかを伝えると、うまく自己PRしやすいでしょう。

■ホテルでのアルバイトの場合

ホテルでのアルバイト経験はさまざまな人と接する仕事なので、自己PRでアピールできる点が多いです。どんな点を意識して取り組んでいたのかや、クレームに対応した時のエピソード、どんな役割を果たしていたのかなどを自己PRに取り入れると、採用選考において評価されやすくなるでしょう。

■OK例 :
ホテルのフロントスタッフとしてアルバイトしていたことで、対応力が身につきました。経験が浅いころにはお客様の言葉を遮ってしまい、クレームにつながってしまったことがありました。その経験から学び、しっかりお客様の話を聞いて何を求めているのかを理解して対応することを心がけ、徐々にお褒めの言葉もいただけるようになりました。

■OK例 :
アルバイトでフロント業務を担当していましたので、お客様へひとことを添えるよう工夫しておりました。誕生日のお客様にはお祝いの言葉を、遠方からのお客様には「長旅お疲れ様でした」など。一人ひとりのお客様ができるだけリラックスできるよう、自分なりに工夫していた自負があります。

■NG例 :
ホテルフロントのアルバイトでたくさんの人と話す機会があり、コミュニケーション能力がつきました。嫌でも毎日人と話すので、もはや慣れっこです。(自発的な工夫や心がけが伝わらない)

面接官の目 :
同じホテルのフロントスタッフでも、どんな工夫をしていたかを話すことで、仕事への取り組み方が伝わります。自分なりに頑張ったことや工夫したこと、クレームにどう向き合ったのかなどを取り入れて話すといいでしょう。

■塾講師・家庭教師のアルバイトの場合

採用選考においてコミュニケーション能力を重視している企業はとても多いです。塾講師や家庭教師は学生と向き合って勉強を教えるのが主な仕事なので、コミュニケーション能力なしには成り立ちません。塾講師や家庭教師の仕事を通じて身についたコミュニケーション能力や、計画を立てて遂行する能力、プレゼンテーション能力などが、自己PRで役立ちます。

■OK例 :
塾講師のアルバイトに真剣に取り組むことで、プレゼンテーション能力が格段に上がったと自負しております。授業では限られた時間のなかで、その時間で定められたテーマを、学生にわかりやすくする必要があります。すっと頭に入るにはどう説明するのか事前準備して真剣に取り組むことで、「わかりやすい」との声を多数いただく機会がありました。プレゼンテーション能力を営業の仕事にいかしていきたいと考えております。

■OK例 :
家庭教師のアルバイトをしていましたが、想定外の部分で質問が出ることがあり、都度生徒に合わせて対応し、理解してもらえるよう努めてきました。相手がどうすれば理解できるのか工夫した経験は、御社の業務でもいきると考えております。

■NG例 :
私は有名進学塾で塾講師をしていました。担当している生徒の数も多かったので、塾に貢献できていたと考えています。(自分の工夫を伝えられていない)

塾講師・家庭教師のアルバイトで生徒に教えるために、何を工夫していたのかや得られた能力を具体的にアピールするといいでしょう。

■販売店でのアルバイトの場合

販売店でのアルバイト業務は、レジの担当者としての仕事や、接客してものを販売する仕事などがあり、さまざまなスキルをアピールできます。レジの担当者なら回転を速くするために工夫したこと、接客担当であればコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、説得力などです。

■OK例 :
家電量販店でアルバイトをしていた経験があり、わかりやすく説明する能力には自信があります。例えばスピーカーをご購入いただく場合、接続に不安がある人にも必要な説明を加えて、購入後にスムーズに使えるようご案内するよう努めていました。

■OK例 :
アルバイトでレジを担当していましたが、さまざまなお客様に対応することで、動じない力が身につきました。しばしば大きな声でお客様が来店されることがあり、最初はクレームなのかとびっくりしていたことがあります。しかし、しっかり話を聞くよう心がけると、クレームになるまでもない内容であることがほとんどであることがわかりました。必要以上に不安になる必要がないことを知ってからは、動じずに対応できるようになったと自負しています。

■NG例 :
アルバイトで接客をしていました。クレームかなと思ったときには、社員の方へお願いをして失礼のない対応ができるよう心がけていました。

面接官の目 :
自己PRで選考員に納得してもらうには、トラブルに対してどう対応したかなど、自分の経験をもとに話すことがポイントとなります。とくに販売はクレームが多い仕事ですので、相手に対してどう対応したかを話して、対人能力をアピールしていきましょう。

■飲食店でのアルバイトの場合

飲食店でのアルバイト業務があると、対応力やコミュニケーション能力など、対人能力をアピールできます。また、飲食店は離職率が高い職場なので、経験が長いならコツコツ続けられる性格であることも自己PRに用いるといいでしょう。

■OK例 :
居酒屋チェーン店で数年アルバイトしていたことがあり、ミスが出ないよういつも工夫していました。例えば4月になり新しいスタッフが増えると、オーダーミスによるクレームが多発したことがあります。オーダー時やサーブ時に全員が確認するよう提案して取り入れられ、ミスの軽減につなげられました。

■OK例 :
大手ホテルのレストランでのサービス業務のアルバイトでは、メニューの魅力をしっかり伝えられるよう工夫して取り組んでおりました。しばしば外国人のお客様にもご利用いただいておりました。しかし、語学力が不十分なので満足に説明できないこともありましたので、提案して英語メニューを作成しました。英語を話せる人が非番の時でも、スムーズに案内できるようになりました。

■NG例 :
私はホスピタリティある接客ができます。レストランでのアルバイトでは、いつも笑顔で接客することを心がけていました。

接客する上で心がけたことや、トラブルから成功につなげた経験などをもとに話すことで、自己PRにつながります。飲食店のアルバイトで体験したエピソードを交えて、対人能力の高さをアピールしていきましょう。

■イベント会社でのアルバイトの場合

イベント会社でのアルバイトでは、初めて会う人とでもスムーズにコミュニケーションをとることが求められます。コミュニケーション能力の高さは企業への入社後も生かせる能力なので、採用選考でアピールできるポイントです。

■OK例 :
イベント会社の派遣業務に登録して、家電量販店に来店する人に格安スマートフォンのプロモーションでキャリア変更をおすすめしていました。相手に合わせながら購入するメリットを伝えることで、他の商品を購入するつもりだった人にもご購入いただいた経験があります。今回応募した営業の業務にもいかせると考えております。

■OK例 :
イベント会社に登録し、Aドームでの誘導員の業務を担当しており、スムーズに案内できるよう工夫しながら働いていた経験があります。イベント会場なので初めてくる人も多く、座席までのルートに迷ってしまう人が多かったです。自分の担当する場所が決まったら順路やお手洗いの場所などをいち早く把握して、適切に案内できるよう努めていました。

■NG例 :
イベント会社でアルバイトしていたので、人と話すことには慣れており、コミュニケーション能力には自信があります。

面接官の目 :
イベント会社でのアルバイトでコミュニケーション能力が身についたと思っていても、「コミュニケーション能力があります」というだけでは説得力に欠けます。お客様とのやりとりで印象的なエピソードを交えて話すようにするといいでしょう。