ソニー銀行は9月25日、「住宅ローンの利用動向調査(2019年度)」の結果を発表した。調査は2019年4月~2020年3月までの1年間に、住宅ローンの借り入れを行った人の2020年3月31日時点のデータを基に集計したもの。

  • 2019年度「住宅ローンの利用動向調査」商品別

    2019年度「住宅ローンの利用動向調査」商品別

利用している住宅ローンの商品を教えてもらったところ、新規購入の場合では「変動セレクト住宅ローン」が85%を占め、「固定セレクト住宅ローン」(7%)や「住宅ローン」(8%)を選択した人は少数という結果に。長引く低金利の影響からか、変動金利の引き下げ幅が大きい「変動セレクト住宅ローン」を選択する人が非常に多いことがわかった。

また、借り換えに関しても「変動セレクト住宅ローン」(67%)が最多に。次いで「住宅ローン」(23%)、「固定セレクト住宅ローン」(10%)と続き、借り換えの場合でも「変動セレクト住宅ローン」の選択率は高いものの、諸経費の安価な「住宅ローン」を選択する人も多いほか、2018 年から取り扱い開始となった「固定セレクト住宅ローン」を選択される人も増加傾向にあることが伺える結果となった。

金利タイプ別では、「変動金利」を選ぶ人が多く、新規購入で88%、借り換えでは74%を占める結果に。固定金利の中では、10年固定が多かった。

保障特約付き団体信用生命保険別でみると、金利上乗せがない「がん団信50」が最も多く、新規購入で67%、借り換えで52%。また、金利上乗せのある他の特約付き団信も増加傾向にあり、新規購入では33%、借り換えでは48%となった。

  • 2019年度「住宅ローンの利用動向調査」借入金額と返済期間

    2019年度「住宅ローンの利用動向調査」借入金額と返済期間

借り入れ金額は、新規購入の場合は物件の価格が異なることから分散され、「2,000万円未満」(19%)、「2,000万円以上」(23%)、「3,000万円以上」(23%)、「4,000万円以上」(18%)、「5,000万円以上」(17%)といずれも2割前後という結果に。一方、借り換えについては、8割超が「3,000万円未満」だった。

また、返済期間は、新規購入では「35年」が75%を占め、借り換えの場合では、返済が進んでいることもあり、半数以上が「20年~30年」で借りていることがわかった。