「コンサルタント」と混在して覚えてしまいがちな「コンサルティング」。混同して使っている方も多いのではないでしょうか?

どちらも耳にしたことはあっても、自信を持って違いを説明できる人はそう多くはないかもしれません。

本稿では、コンサルティングの基本的な意味や使用方法について解説します。具体的な仕事内容についても掘り下げますので、ぜひご確認ください。

  • 「コンサルティング」って具体的に何をする?

    「コンサルティング」って具体的に何をする?

コンサルティングとは? コンサルタントとの違い

そもそもコンサルティングは、ある分野についての豊富な経験と深い知識をもとに、クライアントの課題を解決するための解決策を示し、企画の立案や実行などを手伝う業務のことを示します。

また、コンサルティングと似た言葉に「コンサルタント」がありますが、こちらは“コンサルティング業務を行う人”を指しており、国内ではマッキンゼー・アンド・カンパニーやアクセンチュアなどの外資系ファームの進出を機に浸透してきました。

コンサルティング業界や会社の動向

近年では戦略を重視したコンサルティングの需要が増加してきており、即戦力となるような知識豊富な人材や、経験豊富な人材はクライアントから重宝されています。

ひとえにコンサルティングといっても、その領域は複数に分かれています。中でも近年の成長が著しい「経営・ITコンサルティング」の領域においては、その専門性やニーズの高さから、コンサルティング業界での業務経験がない人も積極的に採用されるような傾向にあります。

そういった領域に興味がある方は、これまでの職歴や知識、および今後のキャリアを考えつつ、転職の一選択肢として捉えてみてもいいでしょう。業界自体の雰囲気としても、転職人材は決して珍しくなく、人材のヘッドハンティングも日々行われています。

コンサルティングファームとは?

コンサルティングファームとは、コンサルティングの事業そのものや、実施する企業を指した言葉であり、「IT系」「シンクタンク系」など対象業界を定めて複数名のコンサルタントが所属しているような大手や中小規模のファームが存在しています。また、それぞれの業界に特化したコンサルティングを武器とするコンサルティングファームも存在します。

経験や知識、企業によっても異なりますが、コンサルタントは比較的年収が高い傾向にあり、20代にして1,000万円を超えることも珍しくありません。

中でも、外資系のコンサルタントは年収が高くなりやすい傾向にあります。実力が評価に比例する業界ですので、就業年数や学歴よりも成果やスキルを伴わせることで、大幅な年収アップも期待できます。

コンサルティングのために必要な資格は?

どの業界のコンサルタントになるか、どのような企業でコンサルティングを行うかで必要な資格や役立てられる資格は異なります。

ただ、必ずしも資格が必要というわけではありません。資格をもっている、ということよりも、むしろ企業や事業の課題を的確に洗い出し、それに対して有効な解決策や戦略を練る実力のほうが重要なケースが多いです。

前提として、しっかりと実績をあげ、企業に貢献できるのであれば必ずしも資格の有無は重要ではないと頭に置いておきましょう。

もし具体的に資格所得を目指す場合は、例えば、経済産業省の推進資格である「ITコーディネータ」の資格や、国家資格である「社会保険労務士」などの資格を取得できると心強いです。もちろん、どういった領域で働くかにより、必要な資格は異なりますので、興味のある領域に、役立つ資格があるのかを確認しておくとよいでしょう。

そのほかにも、民間で行っている「リスク管理検定」や「証券アナリスト」「法人営業強化検定」などの資格もあります。コンサルティングをする上では、さまざまな業界のクライアントの立場になって効率よく業務を進めていく必要があります。資格を取得して、業界への理解を深めることは自分のキャリアにもつながるでしょう。

さらに、クライアントから見ても「資格を持っている」という武器は「自分たちの業界において素人ではない」という証になり、信頼関係の構築にもなり得ます。

関わる業界や請け負うコンサルティング業によっても資格を重視するのかは異なってくるので、自身のキャリアの積み重ね方やコンサルティングファームの方針ごとに検討してみてください。

コンサルティングファームの分類

前述しているようにコンサルティングファームは、大きくいくつかの分類に分かれます。同じコンサルタントでも、求められる要素や必要な知識は異なります。それぞれの特徴を知っておきましょう。

具体的には、どのようなコンサルティングファームがあるのでしょうか。

戦略系コンサルティングファーム

外資系のコンサルティングを中心に行っており、グローバル展開されることが多いのが特徴です。

代表的な企業に「マッキンゼー・アンド・カンパニー」などがあります。同社は、経営コンサルティングの世界で初めて、科学的かつ論理的な問題解決の方法論を確立したファームとも言われています。

IT系コンサルティングファーム

クライアント企業の課題を見つけて、解決できるシステムを設計していく職業です。

近年のIT技術の進化に伴い、IT系コンサルタントの需要は高まっています。長期にわたってIT業界で働きたい人や業界の発展を先端で追い続けたい人にはもってこいな環境と言えるでしょう。

金融系コンサルティングファーム

資金調達などの事業戦略をクライアントに提案します。金融系の専門地市域があることは前提ですが、プラスで国際情勢や金融情勢にも意識を向けることが大切とされています。

シンクタンク系コンサルティングファーム

クライアントからの調査案件や官公庁向けのリサーチが主な仕事内容となります。

金融機関や大手の企業が母体となっていることが多く、組織のつながりを利用してバックアップしてもらえることが多いです。

2007年に富士通内部のコンサルティング部門を統合し事業を拡大した「富士通総研」は、従来から富士通が持つ情報通信システムで蓄積されたノウハウに強みを持つコンサルティングファームです。

総合系コンサルティングファーム

総合系コンサルティングはトップ企業から中小企業まですべてのコンサルティングを行う職種です。幅広いテーマや業界に精通することが求められ、経営課題や戦略策定、システム導入まで請け負うこともあります。

代表的な企業に、世界52カ国200都市以上に展開している「アクセンチュア」など。同社は、2018年11月時点で396億USドルの売上高を記録しており、グローバル最大級のコンサルティング会社として知られています。

まとめ 

以上、コンサルティング、および似た言葉の「コンサルタント」「コンサルティングファーム」について紹介しました。本稿を参考に、それぞれの言葉の意味合いを理解いただけると幸いです。