■パンサー向井「プラネット賞をまっすぐ狙いに行く」

――CBCラジオ『#むかいの喋り方』(毎週火曜 22:00~)でパンサー・向井慧さんが取り上げてから、さまざまなラジオ番組でプラネット賞が話題になりました。

さまざまな番組にメールを送っている「鳩子は授乳中(でした)」さんという有名なラジオリスナーさんが、『#むかいの喋り方』に「プラネット賞の2次選考に進んでいますよ!」というメールを出してくれて、それが読まれたんです。

生放送の番組だったので、そのメールがきっかけとなって、「プラネット賞はこういう賞です、こういう選考をするみたいです」という情報が寄せられて、向井さんが面白がってくれて。その日、何回かプラネット賞の名前を出してくれて、「俺はプラネット賞をまっすぐ狙いに行く」というような話をしてくれたりと、結構盛り上がったんですよ。

――それが業界関係者の耳にも入って…。

『#むかいの喋り方』って、業界聴取率がめちゃめちゃ高いそうなんですよ。実際にそこから派生するかたちで、関西の『ドキハキ』(『ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です』)の作家さんから「『#むかいの喋り方』を聞いてプラネット賞を知ったのですが、うちのラジオでも紹介できませんか?」という連絡をいただいて。

――ラジオ番組の賞がラジオ番組を通じて広まっていくのは感動的ですね…!

「いつかラジオで取り上げてもらえるのかな」と淡い期待は抱いていたのですが、開始1カ月目でそんなお話をいただくとは、とびっくりしました。

『ドキハキ』のなかで、パーソナリティの三代澤(康司)さんが「うちはリスナーから愛される番組を目指しているから、リスナーが選ぶ賞ならギャラクシー賞よりも(プラネット賞を)もらいたい。組織票も大歓迎ということだから、リスナー投票してや!」と呼びかけて、その後、番組のリスナーさんから実際に大量の投票が届きました。

さらにスタッフさんからは「(エリアや時間が異なって)聞けていない人も選考委員にいるだろうから」と番組の音源までいただいて。

――番組を聞いて欲しいという情熱を感じます。でも、これだけ特定の番組が選考に直接働きかけたら、公平性が崩れませんか。

…それが、その番組は2次選考でぶっちぎりの最下位という結果になりまして…。これだけ番組側が働きかけても、2次選考を担当する委員は、まったく忖度しなかったんです。選考委員が持つ投票権はひとり1票ですし、そもそも全員が匿名なので、委員たちに直接働きかけることもできません。

2次選考を誰でも投票できるかたちにしてしまうと、結局人気投票になってしまって、もともとリスナーを多く抱えている番組が有利になってしまいますからね。

■「やっぱり『カーボーイ』はすごかったです」

――プラネット賞については、爆笑問題の太田さんも『爆笑問題カーボーイ』で言及されていましたね。

『ドキハキ』は、太田さんも聴いていますからね(笑)。あとは、7月プラネット賞を『空気階段の踊り場』が受賞して、ディレクターの越崎(恭平)さんが反応してくれて。越崎さんは『カーボーイ』のディレクターでもあるので、そのつながりもあって、太田さんが名前を出してくれたんだと思います。

太田さんの口から「プラネット賞」というワードが出たのは、ほんとに耳を疑いました(笑)。やっぱり『カーボーイ』はすごかったです。かなりプラネット賞について、知ってもらえたという感じですね。

――プラネット賞を立ち上げてから、印象に残っている出来事はありますか。

「プラネット賞の選考に残っていたのを見て、番組を聞いてみた」という声や、「しばらくこの番組は聞いていなかったけれど、プラネット賞で取り上げられているのが気になって、ラジオクラウドで聞いてみたら『こんな回があるのか!』と、ふたたび聞くようになった」といった声を目にするようになったのはすごくうれしかったですね。まさにそういうことがやりたかったので。

――今後、プラネット賞をどのように発展させていきたいですか。

いま、番組の選考はradikoのタイムフリー機能やラジオクラウドなどを駆使して行っているのですが、システムの仕様上、聴取期間が過ぎてしまうと番組をチェックすることができません。理想をいうならば、2次選考に残った番組については、番組側から音源をいただけるようになるくらい、有名な存在になりたいですね。

ラジオ番組を作っている方たちから見て、プラネット賞は「リスナーが遊びでやっている」というようなイメージをまだ抱かれていると思うのですが、ゆくゆくは「うちの番組がプラネット賞1位を獲ったぞ!」と感じてくれるようになってくれたらといいな、と思っています。

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