将棋棋士とは、だれでもなれる職業ではないということは明白ですよね。
勝手が会社員とは違うので、世の中の人々とは人生がまるで異なります。
そんな棋士の職業としての良いところとは何なのでしょうか。
『令和2年版 将棋年鑑 2020』の棋士名鑑アンケート「棋士になって良かったと実感する瞬間は?」回答から一部抜粋してご紹介します。


・将棋の楽しさ
いい将棋が指せたとき(豊島将之竜王)
将棋を指している時間。(永瀬拓矢二冠)
対局で面白い局面を迎えているとき(佐藤天彦九段)
将棋を楽しめること(深浦康市九段)
将棋の事さえ考えていればいいこと、今でも楽しさを感じる(木村一基九段)
毎日将棋ができることですね。(畠山鎮八段)


The・棋士って感じでかっこいいですよね。
永瀬二冠はいつも長い将棋を指していてファンも長時間楽しませていただいております。


・結果を出す
大きな結果を出した時(渡辺明名人)
タイトル戦に出たとき(桐山清澄九段)
やっぱり勝った時です。(森下卓九段)
結果を残せたとき(広瀬章人八段)


つい最近の名人位獲得は渡辺名人にとってはまさに「棋士になって良かった瞬間」だったということですね。


・ファンの存在
ファンの応援を感じるとき(谷川浩司九段)
イベントなどでファンの方とお会いするとき(北浜健介八段)
将棋ファンの方から「対局を見ました」と言われたとき(中座真七段)
支部などで皆様に接する時(泉正樹八段)



棋士がこう考えていると思うとファンとしても応援し甲斐があります。
棋士と会う機会がある人はぜひ応援の言葉をかけるとよいのではないでしょうか。


・縛られない
嫌なことは断れること(青野照市九段)
自由であること(小倉久史七段)
上司がいない。(松本佳介六段)
常に自分に裁量権がある(佐々木大地五段)


縛られない、甘美な響きです。
自由過ぎたら生活が乱れそうで、怖いところでもありますね。


・出会いがある
思わぬ出会いがあること(森内俊之九段)
様々な職種の方にお会い出来る事(久保利明九段)
思いがけず有名な人に出会えた時(大平武洋六段)


将棋以外のお仕事で一緒になることもあるのでしょう。
棋士のメリットは将棋以外の部分もあると。


・対局前
対局開始のあいさつ(羽生善治九段)
対局が始まる前、ふと思うことはある。(千葉幸生七段)
対局前の駒を並べる瞬間(飯塚祐紀七段)


今から大好きな将棋を始めるという高揚感とでも言いましょうか。
これはアマチュアでも将棋をしててよかったと思える点かもしれません。

以下少数回答のピックアップです。


対局に負けてすごく悔しいとき。(藤森哲也五段)
深い!悔しい瞬間が「棋士になって良かったと実感する瞬間」というのは凡人の感性ではないです。


詰将棋している時間が仕事のためと言えるところ(斎藤慎太郎八段)
詰将棋解答選手権優勝経験もある斎藤八段。
詰将棋への愛はとどまる所を知りません。


振り飛車の素振りをしている瞬間(戸辺誠七段)
戸辺七段は振る場所がたくさんあるので、素振りも大変そうです。


新しいものを生み出した時(佐藤康光九段)
天衣無縫の指し回しで対局相手を翻弄してきた佐藤九段らしいですね。


Wikipediaにページができたこと(谷合廣紀四段)
しかしPythonの本を執筆した谷合四段は棋士にならなくてもページができた可能性もありますね。


以上、棋士名鑑アンケート「棋士になって良かったと実感する瞬間は?」回答でした。
棋士は結局将棋が生きがいということがわかりました!

 

棋士になって良かった瞬間は「詰将棋している時間が仕事と言えるところ」、斎藤慎太郎八段
棋士になって良かった瞬間は「詰将棋している時間が仕事と言えるところ」、斎藤慎太郎八段