Hello New World!!「時を越えて、君を愛せるか(出産直前編)」

まだ少し眠いな。ぼんやりした意識の中で妻の声が聞こえた。仕事に行くためにセットしていたアラームより少し早い時間。メゾネットの下の階から「タオル持ってきて!」と叫んでいる。何のこと?まだ少し寝ぼけている。「破水したみたい!」

僕らは年齢的なこともあり無痛分娩を選択していた。なので計画的な入院出産という手順だと思っていたんだけど突然の展開。すぐに産院に連絡して準備にとりかかった。職場に連絡して休みを取り、準備していた入院バッグを手にタクシーに乗り込んだ。タクシーは登録していた陣痛タクシーサービス。赤ちゃんを授かるまではこんなものがあるなんて全然知らなかった。

産院に着いてすぐ「旦那さんはこちらでお待ち下さい」と待合場所で待機。そわそわ。前室に呼ばれ会いに行くと落ち着いてる様子。テレビ画面には子どもの頃から見ていた土曜日の番組が流れている。しばらく時間が経った今でもその番組を目にすると出産の日を思い出す。