●アートと暮らす家 柴門さんち。
六本木でギャラリーを運営している夫と、キュレーターとして世界中の美術館で活躍しているという夫婦が千葉に新築した設定の家。アートギャラリーを兼ねた自宅兼ゲストハウスで商談の場も兼ねているということで、玄関や外には絵やオブジェなどのアート作品が飾られていた。これは代官山アートフロントギャラリーと提携しており、所属している作家の作品を展示している。実際にモデルハウスに来たお客さんが、アートを気に入った場合、アートフロントギャラリーを通じて同じ作家の作品を購入できるというルートも構築しているそうだ。
1階はリビング、ダイニングキッチン等合わせて50畳弱あり、ゲストを迎えるには申し分のない大空間になっている。2階の寝室はお風呂、サウナも併設しており、ホテルのスイートルームをイメージ。エレベーターで1階に降りると、車を止めてそのまま家に直接入れるビルトインガレージがあり、ポルシェ911が置かれていた。富裕層ならではの憧れの空間が盛りだくさんなモデルハウスだった。
●音楽を愉しむ家 内藤さんち。
音楽好きな夫婦が子育てのために建てた家。1階には、家族がリラックスして集える空間があり、階段の横の本や植物が並んだ棚が印象的。よく見るとその中にさりげなくスピーカーが配置されており、クラシックが広い部屋中に流れていた。オーディオが置かれておらず、iPadからBluetoothでスピーカーに飛ばしていたようで、本当に家全体が音楽に包まれているようだった。
週末には家族4人でホームコンサートを愉しんでいるということで、2階にはみんなで楽器を演奏できるミュージックルームを擁している。テラスからその様子を見ながらくつろぐことができ、音楽好きな人にとっては、こんな生活してみたいなあと憧れる空間となっていた。
以上、7つのモデルハウスを見学させてもらったのだが、それぞれの家族像によるストーリーを知ることで、リアルな暮らしを想像しながら体験することができた。また、家族で楽しく家事をすることや在宅ワークをスムーズにできることを想定したスペースが設けられているなど、時代を反映した新しい工夫が随所に取り入れられていることが強く印象に残った。ちなみに、「小林さんち。」と「山本さんち。」の中には、「幸せのひみつカード」(全26枚)が置かれており、建物の中で提案していることがすべて載っているので、モデルハウスを訪れた人は持ち帰って参考にしてみてほしい。
●information
「関東 住まいの夢工場」
茨城県古河市北利根2
入場無料、完全予約制