試合相手も会場もスポンサーもすべて一人で手配

――今、主になっているのはどんな活動なんですか。

都:主な活動は、崖のふち女子プロレスの試合に出るのと、1人でやっている「みやここフェス」という音楽とプロレスのイベントの主催です。崖のふち女子プロレスの場合は、自分でやりたいことや内容、対戦相手をまずオーナーの高木社長と会議させて頂いて、OKだったら日程や会場を決めさせてもらって、追って内容を考える形です。この大会は、たまたま会場スケジュールが空いたか何かで、「どうですか? 」と言って頂いたのが1ヶ月ぐらい前で、結構急でしたね。具体的な内容に取り掛かり出す事ができたのは2週間ぐらい前で遅かったです。

「みやここフェス」は完全に1人でやっているので、順番としてはスポンサーさん、協賛してくださる方を探して、日程を決めて会場を押さえて、イベントのテーマを決めて対戦カードとゲストのアーティストさんを第三希望ぐらいまで考えて、バーッとメールしてオファーして交渉して、まとまったらフライヤーを作って、チケットを作って宣伝して売って、内容を考えて、みんなにメールして、という感じですかね(笑)。

  • 自身が主催するイベントで試合中の松本さん

――本当に全部、1人でやってるんですね!

都:制作とかも挟んでいないので、全部手作りです。でも、以前関わっていた「夏の魔物」のイベントやフェスのときに「ああ、こういう感じでやるんだ」って見てきたものを参考にしています。実際に自分でもやってみて、1人で試行錯誤しながら7、8回やってきて、独自のノウハウがあるので、今は1人でやった方がやりやすいです。アーティストの方に、「夏の魔物」のイベントやフェスで一緒だったって言うと、みなさん話を聞いてくださるんですよ。いきなりプロレスラーからメールきても「何事! ? 」って思うじゃないですか? でも昔「夏の魔物」のブラックDPGっていうグループで活動していて、って説明するとアーティストさんとの話のとっかかりになりますね。「みやここフェス」は、もともと夏フェスで試合をしたかったんですけど、全然そういう機会がないので自分で始めた感じです。

松本さんの試合前・試合当日のスケジュールは?

――「みやここフェス」というタイトルではなかったですが、2020年8月1日(土)に新宿FACEで開催された「崖のふち女子プロレス『崖女Fes2020~STAR☆ットしちゃうぜ夏だしね~』は都さんの主催イベントですよね? この大会に関してはいつぐらいから準備が始まっていたんですか。

都:この大会は、たまたま会場スケジュールが空いたか何かで、「どうですか?」と言って頂いたのが1ヶ月ぐらい前で、結構急でしたね。具体的な内容に取り掛かり出す事ができたのは2週間ぐらい前で遅かったです。

――では実際に大会開催前の一日を円グラフで見てみましょう。「大会事務作業」というのはどんなことをやるんですか。

都:ほぼ全部PCワークなんですけど、進行表を作る、オファーをする、ギャラの受け渡しとかの諸連絡をする、音響の人に送る音楽データのまとめ、メディアへのリリース、SNSとかで宣伝する……本当に挙げるときりがないんですけど(笑)。そういう作業を全部PCの前で孤独にやってます。

――その間に練習もしているわけですね。

都:そうです。これは埼玉県蕨市にあるアイスリボン道場のリングをお借りして使わせてもらったりしています。あとは、普通のパーソナルジムみたいなところで技の練習をしたりとか。

――そこから帰宅してまた事務作業となっていますが。

都:本当に、事務作業に費やす時間が多いんですよ。自分が呼ばれて出場するだけの大会だったらそういうものは一切ないんですけど。自分でやるとなると、大会当日の朝までやることがいっぱいあります。

――夜開催の大会当日は、15時半に会場入りして「会場作り」とありますが、設営するスタッフさんがいるんですか。

都:いるときと、いないときがありますね。若手のレスラーが手伝いに来てくれるときもありますし、いないときは自分も含めて出場者で手分けして作っています。自分が大会を主催するときは、基本的にリングが常設されている会場を使います。それか、ライブハウスでリング無しでマットでやったりとか、「エニウェアフォールマッチ」(どこでフォールしてもOKな試合ルール)とかでやります。今回の会場だった新宿FACEはリングが常設されています。

――大会が22時頃に終わって、その後は深夜0時頃まで事務作業となっていますね。

都:終わったらすぐにメディア向けに試合結果をや写真などを送るんです。試合直後なんですけど、みんな次の日になると忘れちゃうから、すぐに送るようにしています。でもアドレナリンがギンギンに出ているから疲れないんですよね。家に帰っても興奮して眠れないですし。それか、すごく疲れすぎてパタッと寝ちゃうか、どっちかですね。このときの大会は流血して興奮して眠れなかったです(笑)。