近畿日本鉄道は2日、リニューアルした団体専用列車20000系「楽」(4両編成)を個人でも利用できる臨時列車として、9月19~27日の土休日に大阪上本町~五十鈴川間で1日1往復運転すると発表した。

  • リニューアルした近鉄の団体専用列車「楽」

「楽」は1990(平成2)年の運行開始以来、30年ぶりとなる全面リニューアルをこのほど実施。デザインコンセプトを「地のにぎわい」とし、日本で古来より使用される漆の色をモチーフとした「漆メタリック」の外観となった。近鉄のほとんどの路線(南大阪線・吉野線などは除く)で運行されることから、外装や座席など車両全体において、大阪・奈良・京都・伊勢志摩・名古屋の沿線5地域の魅力を日本の伝統色と和柄で表現している。

両先頭車両にパノラマビューを楽しめるフリースペース「楽 VISTAスポット」、階下室には靴を脱いで利用できる天然木のフローリングを採用したしたフリースペースが設けられた。シートは華やかな5種類の色柄を使用するとともに、両先頭車両のサロン席と中間車両の座席に天然木の大型テーブルが設置されている。

大阪上本町~五十鈴川間の臨時列車は、9月19・20・21・22・26・27日の計6日間設定。往路は大阪上本町駅9時28分発・鶴橋駅9時31分発・大和八木駅10時10分発・伊勢市駅11時46分着・宇治山田駅11時48分着・五十鈴川駅11時53分着(大阪上本町~大和八木間は乗車のみ、伊勢市~五十鈴川間は降車のみ)、復路は五十鈴川駅16時34分発・宇治山田駅16時37分発・伊勢市駅16時39分発・大和八木駅18時26分着・鶴橋駅19時16分着・大阪上本町駅19時19分着(五十鈴川~伊勢市間は乗車のみ、大和八木~大阪上本町間は降車のみ)で運転される。

編成全体の定員は164名だが、密接を避けるため、各日とも70人分の限定で発売。臨時列車「楽」利用券は、9月8日5時30分から9月27日まで、近鉄主要駅(特急券発売駅の窓口)にて大人400円・こども200円で発売。乗車区間に応じた乗車券も別途必要となる。