トランザクションとは、プログラミングやデータベースの活用など、ビジネスでIT用語として使われる言葉のひとつ。商取引や売買、議事録などの意味を持つ英単語「transaction」がもととなっています。また、互いに関わりがある複数の処理を一度にまとめて行いひとつの処理とすることをあらわす場合に使われる言葉です。

本稿では、トランザクションの意味や使われるシーン、語源について解説していきます。また、実際にどのような処理で使われるのかも例示しました。

特に仕事でデータベースを活用する機会がある人なら、覚えておいて損はない言葉です。ビジネスで役立てるためにも、「トランザクション」が意味する内容をしっかり理解していきましょう。

トランザクションとは

  • トランザクションとは

    トランザクションとは

IT用語で「複数の処理をひとつにまとめたもの」

トランザクションとはIT用語のひとつとして、オフィスワークでしばしば使われる言葉です。データベース処理などで関連する複数の処理をバラバラに行うと大変です。トランザクションとはそのような「複数の処理をひとつにまとめたもの」を意味しています。

パフォーマンス評価などに使われる

トランザクションでは複数の処理をまとめて行います。一連のすべての処理が問題なく行われた場合にだけ成功とみなされ、どこかに問題があった場合には失敗とみなされます。

処理がうまくいったかどうかがすぐにわかるので、パフォーマンス評価などに使われます。

結果は成功か失敗かのみ

トランザクションで成功とされるのは、すべての処理がうまくいった時のみです。処理にどこかおかしい場所があると、失敗とみなされてすべての処理がキャンセルされます。

処理が部分的に実行されることがなく、処理の同時実行制御に適しています。

トランザクションの語源

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    トランザクションの語源

トランザクションという言葉は英語を由来としています。ここでは、トランザクションの語源や意味、例文などについて解説していきます。

英語「transaction」の意味

トランザクションの語源である英語の「transaction」は、複数の意味を持つ名詞です。transactionには下記のような意味があります。

  • 処理、処置、取り扱い(不可算名詞)
  • 取引、売買、業務(可算名詞)
  • 議事録、会報(複数形で使用)

IT用語として使われるトランザクションの語源となっているのは、「処理」の意味です。いずれもビジネスシーンで使われる機会がある言葉なので、覚えておくといいでしょう。

英語「transaction」の例文

「transaction」はビジネスシーンでも使われる機会が多いので、言い回しとともに覚えておきましょう。以下、代表的な使い方をご紹介します。

  • transaction agreement(売買契約)
  • transaction balance(取引残高)
  • transaction between banks(銀行間取引)
  • the transaction of business(事務処理)
  • an electronic transaction system(電子取引システム)

transaction類義語

「transaction」にはいくつかの類義語があります。

  • dealing(商取引、売買)
  • group action(数学における群作用)
  • commerce(商取引)
  • affairs(経済活動)
  • trading operations(証券会社での金融取引)など

なお、「transaction」という単語が何を意味するのかによって対応する類義語が異なるため、ご注意ください。

トランザクションの類義語

「トランザクション」は英語由来の言葉なので、相手によっては意味が通じず、うまく説明できないこともあります。トランザクションと似たような意味で使える類義語をご紹介します。

  • 取引
  • 売買
  • 商取引
  • 商売
  • 取り回し
  • 交渉

ITや英語が苦手な人に説明する場合は、上記のような言葉を織り交ぜながら説明すると、理解してもらいやすいでしょう。

トランザクション処理の例

ここまでご紹介してきたトランザクションの意味や概念、語源を理解できても、実際にどう活用するのかはイメージしにくいもの。そこで、トランザクション処理の例をご紹介します。

例:田中さんの銀行口座から佐藤さんの口座へ5万円振り込む場合

1. 田中さんの銀行口座に5万円あることを確認する
2. 田中さんの銀行口座から5万円減らす
3. 佐藤さんの口座に5万円加える
※日時指定がある場合やメッセージを追加する場合など、さらに処理が加わることもあります。

この時、1から3のいずれかの処理がうまくいかないと、全体の処理がキャンセルとなり、一部だけが実行されることはありません。

トランザクションにより一度に行いたい処理を同時制御でき、商取引などの複雑な処理もスムーズにできるようになります。また、データベースなどを活用して複雑な処理を行わなくてはならない場合にも、トラブルが少なく済みます。

  • 「トランザクション」処理の例

    トランザクション処理の例

「トランザクション」の意味と使い方を理解してビジネスに役立てましょう

「トランザクション」とは、お互いに関連ある複数の処理を、まとめて行いひとつの処理とすることをあらわす言葉です。由来は商取引や売買、議事録などの意味を持つ英単語「transaction」。データベースを活用する時やプログラミングなどで関わりの深い言葉です。

トランザクションの結果は「成功」か「失敗」しかありません。処理のどこかが失敗してしまえば結果は失敗となり処理はキャンセルされ、余計な処理をされる心配がないことが強みです。

本稿ではトランザクションの概要や内容、語源とともに実際の処理例もご紹介しました。ビジネスで必要な教養として覚えておくといいでしょう。