JR西日本は1日、大阪駅桜橋口で実証実験を実施している「AI駅案内ロボット」について、9月8日からJR西日本お客様センターと接続を開始することにより、完全非接触で一連の案内が可能になると発表した。

  • 案内のイメージ

同社は2023年春に開業予定のうめきた(大阪)地下駅を「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅と位置づけ、「『あなた』が笑顔になる駅」をコンセプトに検討を進めている。大阪駅桜橋口での実証実験は、うめきた(大阪)地下駅での「AI駅案内ロボット」によるサービス提供の実現に向けた可能性を検討するため、2020年3月から実施されている。

9月8日以降、「AI駅案内ロボット」が答えられなかった問い合わせに対して、JR西日本お客様センターに接続しての案内を可能とするシステムが搭載される。これにより、完全非接触で一連の案内が可能になるという。

実証実験では、立体的に投影されるキャラクターが利用者からの質問を音声認識によって理解し、会話や画面投影を通して周辺施設や出口など案内する。ロボットが回答できない問い合わせを受けた場合、JR西日本お客様センターへ接続し、利用者が“がっかり”することのないシステムを構築した。

なお、タッチパネルや受話器を使用せず、完全非接触で一連の案内が可能となっている。回答できなかった内容は随時、回答データベース拡充にて対応するとのこと。