札幌駅を8月28日に発車し、3泊4日の行程で道内を周遊する「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」。3日目はおもに石北本線を走行した。スイッチバックの駅として知られる遠軽駅周辺でも、地元の人々らが歓迎する様子を見ることができた。
「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」は、「橙・オレンジ」をメインカラーに装飾されたというディーゼル機関車DE15形2両(JR北海道所有)、「白・ホワイト」がメインカラーの電源車1両(東急電鉄所有)、東急が運行する伊豆観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(伊豆急行2100系)5両という編成で、8月28日に札幌駅を発車。1日目は石勝線・根室本線経由で池田駅まで、2日目は釧網本線経由で知床斜里駅まで運行された。
3日目は知床斜里駅を出発し、釧網本線・石北本線を走行。沿線の各所で地元の人々らが列車を歓迎したという。遠軽駅でも到着の1時間ほど前から地元の人々や鉄道ファンらが駅周辺に集まり、列車の到着を待ち構えていた。やがて北見方面から列車が現れ、遠軽駅の1番のりばへ。「橙・オレンジ」というより黄色に近いカラーリングのDE15形2両を先頭に、最後尾車両の「THE ROYAL EXPRESS」がロイヤルブルーの車体を輝かせながらの到着だった。
遠軽駅ではスイッチバックに伴う機関車の付替え作業が行われた。DE15形2両が切り離され、「THE ROYAL EXPRESS」の先頭車に連結されるまでの間に、キハ40形3両編成の普通列車(網走行)が3番のりばに到着。続いてキハ40形2両編成の普通列車(旭川行)が2番のりばに入り、すべてのホームが列車で埋まった。「THE ROYAL EXPRESS」が停車中の1番のりばにて、歓迎のイベントも開催されていた様子。ホームも駅周辺もひとときのにぎわいを見せた。
運行開始前の試験運行では、遠軽駅に50分ほど停車したとのことだが、この日は遅延の影響もあってか、停車時間は30分ほどだった。汽笛とともに列車は発車し、徐々に速度を上げて旭川方面へ。白い電源車が最後尾車両となり、遠軽駅を後にした。
「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」の4日目は、宿泊先の富良野から旭川駅へ移動し、11時10分頃に出発。列車は函館本線を走行し、15時頃に札幌駅に到着する。今年は全3回、8月28~31日に続いて9月4~7日、9月15~18日も運行される予定。2021年夏の運行も決定し、2020年に運行中止となった2回も含めた全7回の運行を予定している。