プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険は8月17日、「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果を発表した。調査は6月25日~30日、今年還暦を迎える男女を対象にインターネットで行われ、2,000名の有効サンプルを集計した。

  • 還暦(60歳)以降、何歳まで働いていたいか

    還暦(60歳)以降、何歳まで働いていたいか

59歳時点で就労をしている・していた人(1,466名)に、「還暦(60歳)以降、何歳まで働いていたいか」と質問したところ、「65~69歳まで」(41.7%)や「70~74歳まで」(24.0%)など、86.7%が60歳を過ぎても働きたいと考えていることが判明。平均では67.7歳となった。

  • 還暦人の貯蓄額

    還暦人の貯蓄額

次に、全回答者に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(20.8%)、「500~1,000万円未満」(12.0%)、「1,000~1,500万円未満」(11.9%)が上位に。その平均額は3,078万円となり、64.8%が2,000万円に満たないことがわかった。

続いて、「ひと月に自由に使えるお金(配偶者がいる場合は夫婦2人分)」を教えてもらったところ、平均で5万6,356円という結果に。また、「これからの人生で、ひと月あたりに必要だと思う金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)」についても聞いたところ、『生活費として最低限必要な金額』の平均額は19万9,710円。他方、『ゆとりのある生活を送るために必要な金額』は、平均で28万8,399円となり、それぞれの平均額を比較すると、約9万円の開きがみられた。

さらに、健康維持や趣味のためのお金について聞くと、健康維持には、ひと月あたり(自身1人分で)平均1万4,239円、趣味には平均1万7,896円かけていることがわかった。

  • 還暦人が新入社員だった頃の職場の光景や働き方

    還暦人が新入社員だった頃の職場の光景や働き方

次に、還暦人が社会人としてデビューしたときの職場の光景や働き方について調査を実施した。「今の若い人が聞いたら驚くと思う、自身が新入社員だった頃の職場の光景」を教えてもらったところ、「デスクでタバコを吸う人がいた」(72.2%)や「デスクにパソコンはなかった」(71.6%)が上位に。次いで「女性社員がお茶くみをしていた」(51.7%)、「土曜日の午前中は仕事だった」(47.4%)、「手書きで企画書を作成していた」(42.7%)と続いた。

また、自由回答では、「休みを返上して働くのは当たり前だった」、「ハラスメントは日常茶飯事だった」、「携帯電話もインターネットもなかった」、「結婚したら辞めるのが当然だった」、「ボーナスは現金支給で7カ月分出ていた」、「毎週日曜日は何かしらのイベントがあり、すべて強制参加だった」など、現在では考えられない職場の空気や実態・風景、その当時の働き方や報酬などが多数挙げられた。

さらに、「生まれ変わるなら、どのような職業に就きたいと思うか」と質問したところ、1位「医師」、2位「公務員」、3位「研究者」という結果に。「医師」を選んだ理由には、「人の役に立ちたい・命を救いたい・病気で苦しむ人を助けたい」という回答が並び、コロナ禍で人の役に立ちたい気持ちが高まったよう。また、「公務員」を選んだ理由は「安定しているから」、「研究者」では「学問を探究したいから」といった回答が多く挙げられた。

  • 人生100年時代への備えとして行っていること

    人生100年時代への備えとして行っていること

最後に、「還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うこと」を尋ねたところ、「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(59.6%)、「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(44.0%)、「自分の介護」(41.6%)が上位に。

そこで、「人生100年時代への備えとして行っていること」を教えてもらったところ、「体力づくり」(38.8%)が最も多く、次いで「健康診断の受診」(33.2%)、「貯蓄・資産運用」(30.9%)、「食生活の見直し」(23.1%)、「家計の見直し」(19.9%)と続いた。