俳優の林遣都が、映画『犬部!』(2021年公開)の主演を務めることが14日、明らかになった。

  • 左から林遣都、ちえ(花子役)、中川大志、きぃ(太郎役)

    左から林遣都、ちえ(花子役)、中川大志、きぃ(太郎役)

同作は、片野ゆか著『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社刊)を原案とした作品。獣医学部の大学生・花井颯太(林)は子どもの頃から動物愛護がライフワークで、ある日心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、ひとつでも多くの命を救うため、愛護活動をサークルにすることを思いつき『犬部』を設立する。颯太と同じく「犬バカ」の同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり保護活動を行い、それぞれの夢へと羽ばたいていった。16年後。相変わらずの犬バカぶりで保護活動を続けてきた颯太が逮捕されたという報道を受けて、それぞれの想いと立場で動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、そこに柴崎だけがいなかった。

林は「犬のためなら死ねる」というほどの“犬バカ”で犬部を設立する花井颯太を演じる。その颯太の親友役として、中川大志が負けず劣らずの“犬バカ”ぶりを発揮する犬部メンバーの柴崎涼介を演じる。篠原哲雄がメガホンをとり、脚本は『犬に名前をつける日』の監督・脚本・プロデューサーでCX『ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側』、NHK BSプレミアム『家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来』の総合演出を手がけるなど、今映像業界で最も犬猫保護事情に詳しいといわれる山田あかねが担当する。

2004年頃に青森県十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物愛護サークル「犬部」。この映画は「犬部」を設立した獣医学部の学生をモデルにした主人公が、仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代という、2つの時代構成で描かれる。

現代を主軸に、かつての「犬部」の仲間たちを再び巻き込んで、信念を曲げずに突き進む主人公が奮闘。「リスクがあるとわかっていても、立ち向かっていく素晴らしさ。その先には希望がある」という人間が生きるテーマを表現。笑いあり涙ありの「命の向き合い」で、動物がカワイイだけじゃない、犬バカ、猫バカたちの熱い想いと深い感動を届ける物語となっている。

また、映画化決定と併せて「みんなで犬部! キャンペーン」の第1弾を開始。『犬部!』のTwitterもしくはInstagramアカウントをフォローし、愛犬・愛猫のベストショットを「#犬部ベストショット」のハッシュタグをつけて投稿すると、その写真が本編エンドロールに使用される可能性がある。

篠原哲雄監督 コメント

動物保護活動を学生時代から「犬部」というサークル活動として始め、それぞれの道に進んだ今でも動物たちの幸せを願い、それを阻む人間達へ警鐘を鳴らし続ける獣医達がいる。動物を身勝手に無為に処分してしまうのは人間。林遣都と中川大志はそんな理不尽な出来事や制度と戦いながら命に対するお互いの考え方の違いを知り葛藤も続ける。犬部は一見特別な部活に見えるかもしれないけど、映画は犬猫の可愛らしさはもとより人間の可笑しみも描いた群像劇でもある。

林遣都 コメント

『犬部!』は実話を基にした命を繋ぐ物語です。自らを犠牲にし、動物たちに幸せな日々が訪れるよう願い闘い続けてきた方々の勇姿、そして溢れんばかりの愛が詰まった作品です。
撮影時、何度か命を繋ぐ尊い現場に立ち合わせていただきました。
小さな命を前に懸命に向き合う獣医師の先生方の姿に心打たれ、胸が熱くなりました。
動物を愛し、救おうとしている方が沢山います。そういった方々の願いを、一人でも多くの人に届けることが自分の役目だと思っています。
是非観ていただけたら嬉しいです。

中川大志 コメント

この作品に出会い、人間と動物との歴史、目を背けてはいけない現実、自分の奥底に仕舞っていた感情、いろんなものと向き合いました。
役者として、動物が大好きな一人の人間として、この作品を世の中に届けたいと思いました。
逃げずに、大切に、最後までこの役を生きたいと思います。