――メインパーソナリティーの皆さんが発表された際、このTシャツを着ていましたが、どんな気持ちでしたか?

普通に家のテレビで見てたんですけど、わぁうれしい!と思いました。いつか外を歩いてるときに、皆さんが着ているのをもし見かけたら、すごい興奮するんだろうなと思いましたね。

――同じ日に、小松さんが今年のチャリTシャツのデザイナーと発表され、夜には『しゃべくり007』にゲスト出演されていましたが、感想はいかがでしたか?

編集ってすごいなと思いました(笑)。「変なこと言っちゃたな」って後悔したことも結構あったんですけど、いい感じに放送してもらえたので、ありがたいなって思いました(笑)

――周囲の反響はいかがでしたか?

私、エゴサーチをしないので分からないですね。どうだったんだろう…。でも、歯医者さんに行ったら「見たよ」と言われました。ちょうど、銀歯から白いきれいな歯に全部切り替えた直後が収録だったので、「笑ったら全部銀歯見えちゃうから、高いお金払って白い歯にしてよかったね」なんて話をしました(笑)

――『深イイ話』の密着では、犬の散歩でリールをご自身の首にかけていたのが衝撃だったのですが…。

皆さん「なんで首から下げるの?」って言われて、母からも「犬に散歩させられている人間にしか見えない」って言われたんですけど(笑)、両手が空くから楽なんですよ。普通に売ってるリールなので、私だけじゃないと思うんですけど…。

――首にかける用なんですか?

本当はたすき掛けする用らしいんですけど、そうすると犬がクルクル回ったときに一緒に回らないといけないから、首にかけてるっていうだけなんですけどね。

――犬が逆方向に走っちゃって首を絞められるなんてことはないんですか?

うまくやってるので、ないですね(笑)。でも、改めて映像で見たら、たしかに変かもしれません(笑)

■常に心は未来へ「立ち止まってはいけない」

――新型コロナでステイホーム期間がありましたが、その間はどのように過ごされていたのですか?

むしろ創作時間が多くなったので、いっぱい描かせてもらいました。ただ、長野県にも仕事場があって、いつもは東京と長野を行ったり来たりしているので、それができなくなって自然に触れ合えないことがちょっと大変ではありました。

――そうすると、狛犬さん巡りもできなかったんですね。

でも、ミニ狛(=ミニチュア狛犬)をコレクションで持っていますので、それを家で眺めていました。

――展覧会が中止になるなどの影響もありましたか?

そうですね。絵を贈った先のアートフェアがなくなってしまうこともありました。でも、私の場合は延期になって、改めてやらせてもらえることになったので、ありがたいです。人によっては本当に全部なくなってしまった方もいますからね。

――このコロナという現象に作品が影響を受けたことはありますか?

やっぱり神獣さんは、人々の魂や心に寄り添って悪いものを振り払ってくださる存在ですから、今こそ狛犬さんたちが人々の心や魂の薬になるんだと思いました。コロナによって経済的に苦しんで病んでしまう方もいっぱいいらっしゃると思うので、そういった方たちが闇とか悪い方向に行ってしまいそうな気持ちを、ギョロッとした大きな瞳で守ってくださるようにという強い気持ちで描いていましたね。

――今年の『24時間テレビ』のテーマは「動く」ですが、小松さんの中で動いたことはありますか?

常に心は未来へ動いています。やっぱり立ち止まってはいけないと思いますし、絵や音楽といったアートは、人々の魂や心を救うものだと思って描かせてもらっているので、今こそ表現者が動くときだと思って、私はやらせてもらっていますね。

――毎年200枚の作品を描いていると伺いましたが、アイデアは尽きないですか?

尽きないですね。毎日瞑想していろいろ見えますので、まだまだ尽きないです。

●小松美羽
1984年生まれ、長野県出身。05年に女子美術大学短期大学部を卒業し、現代美術家として活躍。09年に阿久悠トリビュートアルバム『Bad Friends』のジャケット・挿絵を担当して注目を集め、14年に絵画『新・風土記』を出雲大社に奉納、15年には有田焼の『狛犬』が大英博物館に所蔵される。趣味は狛犬研究、温泉巡り、世界遺産巡り。特技は薙刀(北信越3位)。