アイドルグループ・嵐の松本潤が、29日に放送されたテレビ朝日系音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』のゴールデン2時間スペシャル(20:00~21:48)に出演し、故・ジャニー喜多川さんとのエピソードを語った。

嵐のライブ演出を手掛ける松本は、ジャニーさんについて「自分のエンターテインメントの根源というか、切っても切れないというか。どこを切ってもその血なんじゃないかなと思ったりします」と話し、印象深い思い出として、2015年のコンサートツアー「ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism」について語り出した。

同ライブは、原点回帰をテーマにジャニーズのエンタメを追求し、ジャニーズの伝統を継承するようなショーの要素を強く打ち出した内容。松本は「それを形作るときに、ジャニーさんのエンタメイズムだったり、ジャニーさんだったらどうするかなっていうのを想像しながらやっていた」と振り返った。

そして、「これ見たら(ジャニーさん)喜ぶだろうな」と思い、ラストの東京ドーム3日間の公演の前にジャニーさんに電話したという松本。初日は「忙しいから無理だよ」、2日目は「体調悪いから行けない」、最終日は「その時間行けないよ」と3日間とも断られるも、3日目の本番中にジャニーさんが座っているのを発見したという。「演出がかってるんですよ。行かない行かない詐欺からの本当に来たレアキャラ。最後まで見てくれたからうれしいなと思って」と語った。

さらに、ライブ後に電話でジャニーさんから「ありがとう」と言われたことを明かし、「それに妙に感動しちゃって。いろんな意味だと思うんだけど。なかなかそんな言葉言われたことないからうれしかったですね」としみじみ。「忘れられないですね。その前の電話のくだりからの流れがジャニーさんっぽい」と話した。ちなみに、ジャニーさんが嵐のライブを見たのはそれが最後だったという。

松本は「あのときのテーマが、自分たちの思いをつなぐみたいな、“継承”がテーマだった。若い子たちに自分たちがつなげられることがあるんだったらできたらいいなって思う。それで走り続けた子供たちが、こんな風にファンの人たちを喜ばせるているんだっていうのにグッときたということだと思うんだけど」と、「ありがとう」に込められたジャニーさんの思いを推測し、「僕は完全に、ジャニー喜多川がいたから僕がいる。そのレール上に乗っかっている人間」と言い切った。