2.5次元俳優の荒牧慶彦が、お笑いコンビのかが屋と、Huluで配信される日本テレビ制作のドラマ『恋、ランドリー。』(初回は8月1日19:00~予定 ※毎週土曜19:00配信、全8話)で共演することが25日、分かった。

今作は、深夜のコインランドリーを舞台に、荒牧とかが屋の3人がワンシチュエーションコメディを繰り広げるもの。コント師としての実力を発揮するかが屋が、初めてドラマの脚本を執筆した。荒牧が芸人とコメディ作品でタッグを組むのは、今回が初挑戦となる。

  • 『恋、ランドリー。』メインビジュアル(左から 加賀翔、荒牧慶彦、賀屋壮也) (C)NTV

    『恋、ランドリー。』メインビジュアル(左から 加賀翔、荒牧慶彦、賀屋壮也) (C)NTV

■“お笑い芸人がやる顔”もすぐに習得

「コントをやるのが夢だったんです」という荒牧は「自分自身でボケるのとか大好きなんですけど、そういう役がなかなか回ってこなくて(笑)。だから、こうやってかが屋さんと一緒にできて、めちゃくちゃうれしいですね」と喜びを語る。

そんな荒牧に、かが屋の加賀翔は「一発目の読み合わせのときから、群を抜いて面白かったです。完全に壊れてて、そこらへんの若手芸人よりよっぽど声出てましたよ(笑)。圧倒されましたね」と絶賛。さらに、「本番でも、荒牧さんのセリフになるたびに僕が笑ってしまって、ずっとNG出してしまう場面もありました」と打ち明けた。

劇中では、荒牧が“お笑い芸人がやる顔”を披露するシーンも。いわゆる“キョトン顔”をすぐに習得したそうで、加賀が「見事にやってくださいました」と評すると、荒牧は「言葉だけじゃ分からなかったんですけど、実際にお手本をやってもらうと『あぁ、その顔ね!』というのが分かりました」と、感覚をつかんだそうだ。

荒牧が演じる小板は、破天荒で突飛なキャラクターだが、脚本も担当した賀屋壮也は「ジャンプの主人公みたいな感じがいいなと思って書きました。荒牧さんが普段はクールな見た目なので、ちょっと熱血な人を演じてもらったら楽しいんじゃないかなっていうイメージですね」と狙いを解説。

演じた荒牧は「僕、友達に1人小板みたいな人がいるんですよ。普通にいいやつなんですけど、たまにいきなり大声出すんです(笑)。だからそいつをイメージしました」と、参考にしたことを明かした。

■アドリブ合戦「本当に楽しく」

荒牧は「俳優がやるコメディって、がっちり固めてきた作られた笑いなんですよ。もちろんそれは素晴らしい作品なんですけど、今回はアドリブがすごい(笑)。1回1回すべてが違って、『この間でこういうことを言うのか』と勉強になりますね。僕らは、特に映像作品ではアドリブをそんなにしないので、毎回毎回面白くて新鮮でした」と、かが屋との共演で学びがあったそう。

一方で加賀は「こっちも勉強になりました。自分たちがやらない『このパターンはないぞ?』っていうのがたくさんあったので、良かったです」といい、本業のコントにも生かせる発見があったようだ。

ただ、アドリブの連発について、加賀は「1回も同じことを言わないので、マジで迷惑かけたと思います(笑)。アドリブじゃないんですよ、ただセリフを覚えてなくて、ふんわりその道を通ってるだけなので、あとで『つながらないぞ?』っていうところ、たくさんありましたからね」と反省。賀屋も「めちゃくちゃ編集作業大変なんじゃないかと思います(笑)」とスタッフを思いやった。

実際には荒牧も「つられて毎回全然違うことしゃべってました(笑)」と告白したが、加賀は「本当にただただ楽しかったですね」とご満悦の様子だ。

あらためて、「本当に楽しくやらせてもらいました」という荒牧に、賀屋は「いやぁ、センスがすさまじかったですよ」と絶賛しつつ、「こんな男前でこんな頭おかしい役やるなんて、すごいですよね(笑)」とお手上げ。加賀も「これからコメディの道、拓けていくんじゃないですかね」と、今後の活躍に期待を述べていた。

マイナビニュースでは、かが屋にドラマ初脚本についてもインタビュー。荒牧の感想とともに、8月1日に掲載予定。