『ウルトラマン80』以来中断していたウルトラマンの「テレビシリーズ」を、装いも新たに"復活"させた『ウルトラマンティガ』(1996年)は、やがて「平成ウルトラマンシリーズ」と呼ばれる新しい流れを生み出し、新世代のファン層を開拓した。
1997年の「ウルトラマンフェスティバル97」では、ウルトラマンティガを全面にフィーチャーしたイベント展開となった。続く1998年には『ウルトラマンダイナ』、1999年には『ウルトラマンガイア』と、毎年放送される「新作」ウルトラマンを打ち出しながらも、歴代ウルトラヒーローたちの勇姿やウルトラ怪獣の展示、そして見ごたえあるアクションと考えさせられるストーリーで贈る「ウルトラライブステージ」などが充実し、子どもたちの夏休み人気イベントとして欠かせないものになっていった。
当初の「ウルトラマンフェスティバル」は、ウルトラヒーローや怪獣の立像や、歴代ウルトラマンシリーズの小道具・スーツなどの「展示」をメインにしていたが、回を重ねるごとに「ウルトラライブステージ」や「プレイゾーン」など、子どもたちがウルトラマンの世界に入り込んで楽しめる展開にウエイトを置くようになった。
1994年の第5回から2000年の第10回までは東京ドームシティ・プリズムホールでの開催だったが、新世紀を迎えた2001年より久々にサンシャインシティとなり、現在の「ウルフェス」に至るスタイルが確立している。
近年の「ウルトラマンフェスティバル」では、ウルトラマンシリーズの新世代『ウルトラマンギンガ』(2013年)から最新作『ウルトラマンZ』(2020年)が大好きな子どもたちを中心に、特撮ヒーローを愛する男性・女性ファン、そしてお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん世代まで、幅広い層が楽しめるイベントがいくつも企画され、いずれも大好評で迎えられている。それだけに今年の開催中止は残念というほかないが、今後の「ウルフェス」の未来を見すえつつ、今はこれまでの「ウルフェス」で体験した素敵な思い出をふりかえり、大勢のファンのみなさん同士で語り合ってみたいところだ。
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