第1回の好評を受け、翌1990年には同じサンシャインシティで「ウルトラマンフェスティバル90」が開催された。ここでは、ビデオシリーズ「第1巻」が同年9月25日に発売することが決定していた新ウルトラヒーロー『ウルトラマンG(グレート)』を猛プッシュ。登場怪獣の撮影用スーツ、小道具の展示はもちろん、最新のプロモーション映像が会場内の大型ディスプレイで流され、来場客の興味を集めた。
翌年の「ウルトラマンフェスティバル91」では、前年に熊本県の三井グリーンランドでお披露目された(株)ココロ製作の「動刻」と呼ばれる超リアル再現の怪獣たちによる「動く怪獣ワールド」がイベントの大きな目玉となった。歩き回ることこそできないが、まるで実際に生きているかのような生々しくもワイルドな動きをするウルトラ怪獣の迫力に、あちこちで幼い子どもが泣き出す事態が起きた。
あのころの子どもたちの中には、ウルトラ怪獣から受けた強い影響によって、大人に成長してからも「怪獣を愛する気持ち」をずっと忘れずにいる人や、今を生きる子どもたちに怪獣の魅力を伝える"送り手"側になった人もいるという。
1992年には催されなかった「ウルトラマンフェスティバル」だが、円谷プロ創立30周年記念となる1993年にサンシャインシティでふたたび開催されることになった。そして、翌1994年の第5回からは東京ドーム・プリズムホールに会場を移し、新ヒーロー・ウルトラマンパワード(1993年)、ウルトラマンネオスとウルトラセブン21(1995年)を中心としたイベントが組まれた。
この時期から「ウルトラライブステージ」が本格的なストーリー仕立てとなり、ショーの模様がビデオ販売されるようになった。東京だけでなく、大阪をはじめとする各地でもひんぱんにウルトラマンフェスティバルと同系列のイベントが開催されたのも、特筆すべき事項である。