リクルートマネジメントソリューションズは6月30日、「2020年新入社員意識調査」の結果を発表した。調査期間は2020年3~4月、調査対象は同社が実施する新入社員導入研修受講者で、有効回答は350人。

「人間関係の構築」「自分の成長」への不安高まる

  • あなたが仕事・職場生活をする上で不安に思っていることは何ですか?

社会人として働いていく上で大切にしたいことを聞くと、2年連続で「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」(49.1%)が1位を獲得。2位は一昨年まで1位だった「社会人としてのルール・マナーを身につけること」(46.9%)、3位は「周囲(職場・顧客)との良好な関係を築くこと」(37.7%)と続いた。

理想の職場については、1位「お互いに助けあう」(68.0%)、2位「アットホーム」(50.0%)、3位「お互いに個性を尊重する」(41.7%)と、この3年間同順位を維持。特に「お互いに助けあう」の回答割合は調査開始以来、最高を更新した。

上司に期待することは、1位「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(53.7%)、2位「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(46.9%)、3位「好き嫌いで判断をしないこと」(37.7%)、4位「よいこと・よい仕事をほめること」(34.0%)、5位「職場の人間関係に気を配ること」(29.7%)となり、いずれも昨年よりポイントが増加した。

仕事・職場生活をする上で不安に思っていることを尋ねると、1位は「仕事についていけるか」(62.3%)となったが、不安が高まっているのは2位の「先輩・同僚とうまくやっていけるか」(45.7%)と4位の「生活環境や習慣の変化に対応できるか」(31.7%)で、ともに過去最高を更新。また、3位の「自分が成長できるか」(37.1%)も昨年より増加した。

同調査では、「新型コロナウイルス流行の影響からか、『人間関係の構築』や『自身の成長』への不安が高まっている」と分析している。