マイナンバーカードを活用した「マイナポイント事業」をご存知でしょうか。これは、政府による新たなポイント還元事業のことで、今年9月からスタート予定の制度です。

昨年10月の消費増税に加え、新型コロナウイルスによる収入減で家計へのダメージが深刻になる中、還元率が格段に高いマイナポイントには、大きな注目が集まっています。そこで本稿では、マイナポイントの概要や注意点、マイナポイントを受け取るために必要なマイナンバーカードの取得方法などについて解説していきます。

  • マイナポイントって何がお得なの?

    マイナポイントって何がお得なの?

マイナポイントとはどんな制度?

マイナポイント事業とは、消費促進のため国が実施するポイント還元制度で、マイナポイントをもらうにはマイナンバーカードが必要です。マイナポイントは、対象となっているキャッシュレス決済を事前に申し込み、そのキャッシュレス決済でチャージや商品購入を行えば受け取ることができます。

  • マイナポイントの利用イメージ(出典 : 内閣府)

    マイナポイントの利用イメージ(出典 : 内閣府)

<還元率>

マイナポイントが話題になっている要素の一つとして、高い還元率が挙げられます。マイナポイントの還元率はなんと25%で、上限は5,000円となっています。たとえば、マイナポイント付与に申し込んだキャッシュレス決済で2万円のチャージをすると、5,000円分のポイントがもらえる計算です。付与されたポイントは、買い物の際に現金のように使うことができます。

<対象期間>

マイナポイントをもらうには、マイナンバーカードを取得のうえ、マイナポイントを受け取るキャッシュレス決済を一つ申し込みます。申し込みができるのは2020年7月からで、マイナポイント付与やポイント使用可能となるのは2020年9月からとなります。なお、マイナポイント事業の期間は、現時点では2020年9月~2021年3月末です。

<マイナポイントを受け取るまで>

マイナポイントを受け取るまでの手順としては、まずマイナンバーカードを取得し、そのうえで「マイキープラットフォーム」にて「マイキーID」を設定し、マイナポイントの予約をします(現時点でここまでは可能)。

次に、マイナポイントを付与するキャッシュレス決済サービスを一つ選択し、選択したキャッシュレス決済でチャージまたは商品購入を行うことでポイントを受け取ることができます。

なお、マイナポイントは国から直接ではなく、キャッシュレス決済サービスを提供する各キャッシュレス決済事業者を通じて付与されます。そのため、ポイントが付与されるタイミングは決済事業者によって異なりますが、2カ月以内にはもらえるようです。

マイナンバーカードの取得方法

マイナポイントをもらうため必要なマイナンバーカードは、どのように取得すればいいのでしょうか。マイナンバーカードは、スマホ、パソコン、郵便、そして、街中の証明用写真機から申請できます。その際、マイナンバー通知カードの下についている個人番号カード交付申請書または個人番号通知書と、背景のない正面向きの顔写真が必要となります。

  • マイナンバーカードの申請方法(出典 : 内閣府)

    マイナンバーカードの申請方法(出典 : 内閣府)

申請後、内容に不備がなければ、自治体から「交付通知書」が届きますので、この交付通知書とマイナンバー通知カード、本人確認書類を持って指定の窓口に出向けばマイナンバーカードを受け取れます。

マイナポイントの注意点、デメリットは?

25%と通常では考えられないほど還元率の高いマイナポイント。チャージや商品購入をするだけでもらえるなら、必ず獲得したいですよね。しかし、マイナポイントには注意点やデメリットもあります。

一つ目として、マイナポイント付与に使えるキャッシュレス決済が決められているという点です。マイナポイントが利用できるキャッシュレス決済には、QRコード決済、電子マネー、クレジットカードなどがあり、QRコード決済や電子マネーの主要なものは、ほぼマイナポイントのキャッシュレス決済サービスに登録されている印象です。

しかし、全てのキャッシュレス決済が登録されているわけではない以上、自分が使いたいキャッシュレス決済がマイナポイント付与に使用できない可能性もあります。

二つ目として、手続きに時間がかかる点です。マイナポイントをもらうには、まずマイナンバーカードの取得が必須条件です。マイナンバーカードは申請から交付通知書の発送まで通常でも1カ月程度かかりますし、混みあっている場合はそれ以上の時間を要します。さらに、マイキーIDの設定もするとなると、手間もかかります。

また、マイナポイントは、家族がいる場合はそれぞれもらうことができますが、マイナンバーカードの取得やマイキーIDの設定は個別に必要です。これらの手間を考えると尻込みしてしまいそうですね。しかし、4人家族であれば合計で最大2万円分のポイントがもらえますし、マイナンバーカードを持っていれば、今後も様々な行政サービスに利用できるため、取得する価値はあるのではないでしょうか。

マイナポイントを逃さず獲得しよう

マイナポイントは、来年3月末までの期間限定の制度です。キャッシュレス決済の申し込みは7月から、ポイントの付与や使用は9月からとなりますが、マイナンバーカードが必要であることを考えると、早く行動したいものです。

なお、マイナポイント事業には予算がありますので、予算が上限に達した時点でポイントがもらえなくなると考えられます。マイナポイントが確実に付与されるよう、マイナンバーカードの作成やマイナポイントの予約は急いで行っておきましょう。

武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中