俳優の岡宮来夢が27日、東京・文京区シビックホールにて初の単独イベントを行い、ニコニコ生放送にて配信を行なった。
元々イベントを行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、無観客での配信に。座席の背にはファンから募集した2,500通のメッセージが貼られ、岡宮も客席に降りて様々に寄せられたコメントを読んでまわった。
イベントは昼夜2回に渡って行われ、よるの部では「ハーモニカチャレンジ」と題し、「小学校3~4年生の時におじいちゃんからもらった」というハーモニカを披露するコーナーも。現在YouTubeでショートバージョンを公開している、Official髭男dismの「Pretender」カバーのフルバージョンや、清水翔太 feat.仲宗根 泉(HY)の「366日」生歌唱など、歌声でも魅了する。ファンからの「泣いた」「高音がきれい」「CD出して欲しい」というコメントに、岡宮は「舞台上で歌ってるところを見てくださった皆様はたくさんいらっしゃると思うんですけど、配信の状態で歌うというのがけっこうプレッシャーで。どういう風に聴こえてるのかがわからないから、すごく不安だったんですよね。嬉しいです、ありがとうございます」と笑顔を見せた。
また、完全サプライズで母親からの手紙が届けられると、岡宮は立ち上がって「ええ!? うわあ~!! こういうの弱いんですよね。ビビりましたよ。震えるもん」と動揺。幼少期の様子から、担任の先生の言葉、俳優を志し挫折しながらも進む姿を振り返り、エールを送る内容の手紙を読み上げる岡宮は、何度も言葉を詰まらせ、目元を拭う。コロナ禍で家族にも会えない中、涙ながらに「ちょっと……こんな(泣く)はずじゃなかったんですけどね。お母さん、元気にやってるよ!」と語りかけた。
改めて初の単独イベントを振り返った岡宮は、「東京に出てから、学業優先でやってたんですけど、『本当に大丈夫なのかな』という気持ちはあって。ミュージカル『刀剣乱舞』のオーディションを受けた時のことは今でも忘れらない。ご縁があって、こんなにたくさんの人に見ていただいて、歌やお芝居やダンス、本当にいろんなことを褒めていただけるようになってきた。去年までだったら考えられなかったですね、今の状況は」としみじみ。
「『パライソ』(ミュージカル『刀剣乱舞』 ~静かの海のパライソ〜)の稽古中から、ずっと単独イベントやりたいねと言ってたんですけど、自分にも自信がない中で、くる民(岡宮ファン)の皆さんと出会って、つながれて、この大きい会場でやろうと決まった時に、まさかと思った。自分がやるんだって、今でも信じられない」と振り返り、「一人一人の皆さんの顔を見て感謝を伝えられたら良いんですけど、そういうわけにはいかないので、この状況が収まった後にリベンジできたらもっと楽しいんじゃないかなと思います」と今後への意欲を見せる岡宮。「本当に一人でイベントをやるというのが夢だったので、夢が一つ叶えられて、嬉しいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを表した。
イベントの締めに入っていた岡宮だが、マネージャーから"天の声"で「重大発表は?」とつっこまれ、「忘れてた~!」と頭を抱える。ファンが期待する中、「世界遺産で朗読」という意外な内容を明かし、詳細は後日発表ということに。「良い1日だったな。今日は10時くらいに家帰ってすぐ寝ちゃいそうな感じ。こんな広いホールで、皆さん、ありがとうございました」と締め括った。