――岸田さんご自身は、『リュウソウジャー』に出演する前と後では、ご自身にどのような変化がありましたか。

もうガラッとすべてが変化した印象です。1年間もの長い期間、ひとつの役を演じることもそうそうありませんし、撮影だけではなくイベントにも出演して、バラエティ性というかタレントとしての力量をも求められたりします。これまでにない経験をしたという点では、人生が変わるくらいの大きな変化でした。僕たちが子どものころに憧れたヒーローが永遠の存在なのと同じく、バンバという役も一生残っていきますから。

――バンバを応援する子どもたちが数年後、大人に成長して岸田さんと会い「子どものころからバンバはあこがれでした」と言う日が来るかもしれませんね。

そんなことが本当にあったら、うれしくてしょうがないですよね。ぜひ数年後に、バンバが好きだったという方たちに会ってみたいです。そのとき「あっ、懐かしい」なんて言われないように、俳優としてずっと世に出続けていたいです。バンバが子どもたちの憧れになっているとしたら、これからもっと頑張ろうっていう思いが強まりますよ。

――岸田さんが『リュウソウジャー』に出演してよかった、と思えるのは、どんな瞬間ですか。

同世代の「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」に出演していた俳優さんたちの気持ちがわかるようになったことですかね。友人と話していて、ヒーローになることのうれしさも楽しさも大変さも、「そうなんだろうね」じゃなくて「そうだね!」と、自身の体験と重ね合わせることができるようになったのが、ヒーローになれてよかったことです。

子どものころからヒーローが好きだった男の子が、ヒーローを演じることになった。しかも、誰でもなれるものではなく、奇跡的な確率で選ばれなければなれなかったという……。実家に戻ったとき、家具に貼ったヒーローのシールがまだ残っているのを発見したんです。そういうのを見るたびに「今はオレがヒーローなんだ」と思って、気持ちが引き締まりました。

――今年の「ファイナルライブツアー」が全公演中止となり、リュウソウジャーファンはずいぶん寂しい思いをされたと思いますが、このたびアクションショーのための音声が、CDとして日の目を見ることになりました。改めて岸田さんからファンのみなさんへ、ひとことメッセージを送ってください。

まず この緊急企画のために動いてくださった関係者の皆様、簡単な事ではなかったと思います。感謝しております。

そしてリュウソウジャーファンの皆様、いや同志のみんな、、、やったね! なんか救われたね。

本当に僕自身救われました。このCDに関しては聴いていただければわかります。

FINALに相応しくその先に進んでいくみなさんを後押ししてくれるかと思います。

姿形は違えどそのソウルはひとつ。今日までそしてこれからもみなさんと僕たちリュウソウジャーはひとつです。

ドラマCD『「騎士竜戦隊リュウソウジャー ファイナルライブツアー」おはなしCDスペシャルセット』は東映ヒーローネットにて予約受付中で、7月12日23:59予約受付終了(数量限定のため、早期に終了の可能性あり)。会場で販売される予定だった公演パンフレットに加え、ショーの台本、そして「ファイナルライブショー」の音源を収録したおはなしCDの3点セットとなっている。

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