マーケティング支援事業「SOLPANEL(ソルパネ)」の企画・運営・販売を行なうパイルアップはこのほど、自宅での過ごし方に関する意識調査」をテーマにしたインターネットリサーチを実施し、結果を公表した。

同社では世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっている。今回は2020年4月27日・28日の2日間、全国の20歳〜59歳の自宅で過ごす時間が増えたパートナーと暮らす喫煙者、もしくはパートナーが喫煙者の1,600名を対象に、WEBアンケート方式で実施。

対象者の内訳は、本人「非喫煙者」かつパートナー「紙巻きユーザー」、本人「非喫煙者」かつパートナー「加熱式ユーザー」、本人「紙巻きユーザー」かつパートナー「非喫煙者」、本人「加熱式ユーザー」かつパートナー「非喫煙者」各400名。

  • SC1. この1カ月間で自宅で過ごす時間は増えましたか。(単数回答)【n=14145】

まず、母集団である1万4,145人を対象に「この1カ月間で自宅で過ごす時間は増えましたか(単数回答)」と聞いたところ、「2人とも在宅時間が増えた」と回答したのは45.6%となった。年代で比較をすると、30代が最も多く46.5%となっている。「2人とも在宅時間は増えていない」と回答したのは、どの年代も3割未満となり、"Stay Home"を実施している人が多い実態がうかがえる。

上記、自身もしくはパートナーの「在宅時間が増えた」と回答した喫煙者、もしくはパートナーが喫煙者1,600名に、この1カ月で増えた時間を聞くと、「家事」(39.9%)、「食事」(34.7%)、「料理」(34.4%)の時間が増えたことがわかった。性別で比較をすると、女性は「家事」や「食事」、「料理」などが男性より高く、男性は「仕事」「飲酒」「喫煙」が女性より高い結果となっている。

  • Q1. この1カ月間で増えた、自宅での過ごし方をそれぞれお答えください。(複数回答)【n=1600】

自宅で過ごす時間が増えると、ストレスが増えるという人も多いかもしれない。そこで自宅で過ごす時間が増えたと回答した1,552名に、ストレスを感じているかを聞いた。その結果86.0%がストレスを感じていると回答。性別で比較をすると、男性は82.7%、女性は89.5%と女性が男性よりもストレスを感じていることがわかった。

  • Q2. 自宅で過ごす時間が増えたことでストレスを感じていますか。(単数回答)【n=1552】

それでは、ストレスの原因はどのようなことなのだろうか。在宅時間が増えたことで困ったことを聞くと、最も多い回答は「光熱費や食費など生活費用の増加」となり38.5%、次いで「家事の増加」27.0%、「2人でいる時間が増えすぎた」17.3%と続く。「コロナ離婚」という言葉も生まれているが、2人でいる時間が増加することでストレスを感じている、困っているという人が多いことが調査から判明した。また、性別で比較をするとTOP3は女性が多く回答。"Stay Home"期間で女性はストレスを感じているのかもしれない。

  • Q3. 自宅で過ごす時間が増えたことで困っていることはありますか。(複数回答)【n=1552】

ストレスを感じていると回答した人に対し、ストレスの発散方法を質問した。「動画視聴(配信)・音楽鑑賞(配信)」が最も多く35.4%、次いで「たくさん寝る」32.1%、「運動する」27.9%と続いた。男性の第1位は「喫煙する」となり36.3%が回答。女性は「たくさん寝る」37.0%が第1位となっている。皆、自宅で工夫をしてストレス発散をしている様子がうかがえる。

  • Q4. あなたの現在のストレス発散方法をお答えください。(複数回答)【n=1335】

また、調査からは「2人でいる時間が増えすぎた」ことや、男性よりも女性がストレスを感じているという事実が判明した。2人でいる時間をよりよい環境にするため、男性のストレス発散方法第1位である「喫煙」について考えてみる必要があるのかもしれない。

男性のストレス発散で最も多かった「喫煙」だが、自宅でたばこを吸う場所を聞いたところ、「ベランダ・庭先(屋外)」(41.6%)が最も多く、次いで「換気扇付近(屋内)」(28.7%)となった。しかし、たばこ別で比較をすると、紙巻きたばこと比較し、加熱式たばこユーザーは「場所を気にせず喫煙する」と回答した人が多い結果となっている。紙巻たばこと比較し、加熱式たばこの方が自宅で場所を気にせず喫煙を許されているのかもしれない。

  • Q5. 【喫煙者・非喫煙者】あなた、もしくはパートナーが自宅でたばこを吸う場所をお答えください。(単数回答)【n=1600】

実際に、部屋での喫煙で気になることを非喫煙者に聞いたところ、「におい」が最も多く69.9%、次いで「健康への影響」55.2%、「煙」44.6%と続く。「気になることはない」と回答した人は8.9%にとどまる結果となった。たばこ別で比較をすると、紙巻きたばこは加熱式たばこと比較しすべての項目で高い結果となっている。

  • Q6. 【非喫煙者】あなたがパートナーの喫煙で気になることをお答えください。(複数回答)【n=395】

非喫煙者のパートナーで、「どこで喫煙していても許せる」と回答したのは7.1%、「できれば許したくないが、場所によっては喫煙を許せる」と回答したのは60.4%となり、計67.5%の非喫煙者が自宅での喫煙を許している。また、たばこ別で比較をすると、パートナーが紙巻きたばこユーザーの非喫煙者は「許せる」との回答が計63.3%に対し、加熱式たばこのユーザーは計71.8%となった。加熱式たばこの方が自宅での喫煙を許されている実態がうかがえる。2人で過ごす時間をよりよい環境にするためには、非喫煙者にとって加熱式のたばこが良いのかもしれない。

  • Q7. 【非喫煙者】あなたはパートナーの方が自宅で喫煙することを許せますか。(単数回答)【n=800】

前問で、「許せる」と回答した人に対し、その理由を聞いた。TOP3は「喫煙する時間は必要だと思うから」(30.2%)、「自宅以外に喫煙できる場所がないから」(19.3%)、「特に周囲に被害をもたらしていないから」(19.1%)という結果に。吸っているたばこ別に見ると、加熱式たばこの方が紙巻きたばこより許せる理由が多いことがグラフから読み取れる。

  • Q8. 【非喫煙者】自宅での喫煙を許せた理由をお答えください。(複数回答)【n=540】

特に紙巻きたばこと比較し、「においが出ない」「健康への懸念が少ない」「煙が気にならない」「ヤニ汚れがつかない」などと回答した方が多い結果となっている。同社では、「加熱式たばこの中でも、吸い応えだけでなく、においが少ないものや健康への懸念が少ないものなど、その特徴に着目して選ぶことでパートナーとよりよい関係が築けるのではないだろうか」と提言している。