歌手の安斉かれんと俳優の三浦翔平が出演するテレビ朝日系ドラマ『M 愛すべき人がいて』(毎週土曜23:15~24:05)がきょう18日からスタートする。

このドラマは、歌姫・浜崎あゆみが誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描いた話題作『M 愛すべき人がいて』(小松成美著・幻冬舎刊)が原作。

話題作のドラマ化について、今作で演技初挑戦となる安斉は「プレッシャーを考えたらきりがないと思うので、あまり考えないようにしています」と笑顔を見せ、三浦も「やっぱりすごく注目されていますが、ビビッていてもしょうがない」と話す。

2人がお互いの第一印象や、それぞれが演じるキャラクターについて、見どころなどを語った。

■「逆に良いチャンスだなと思います」

  • 左から安斉かれん、三浦翔平

    左から安斉かれん、三浦翔平 撮影:蔦野裕

――小説『M 愛すべき人がいて』のドラマ化とあって、注目度も高いと思いますが、プレッシャーを感じることはありますか。

安斉:プレッシャーを考えたらきりがないと思うので、あまり考えないようにしています(笑)。自分ができることを精一杯やりたいです。

――安斉さんは今作で演技初挑戦となりますが、いかがですか。

安斉:自分をどうやってその役にしていくか、考えないといけないので、本当に難しいですね。私なりに台本を読んでひたすらイメージトレーニングをやって、周りの皆様についていこうと頑張ってます。

――三浦さんはドラマ放送発表時に「エグいプレッシャーを感じています」とコメントされていましたね。

三浦:やっぱりすごく注目されていますが、ビビッていてもしょうがないので、全力でやるしかないですよね。良くも悪くも注目度が高いドラマです。「こんなの全然違うよ」って思われる方もいると思いますが、これだけ反響があるということは、テレビを見る人が少なくなってきてる今の時代のなかでは、逆に良いチャンスだなと思います。

――プレッシャーのなか、オファーを受けた理由は何だったのですか。

三浦:僕に断る理由はないですよ(笑)。僕はお話をいただいたら、全部やるという考えの人間なので、断ったことは1度もないです。

■それぞれの第一印象は…

――お2人は初共演となりますが、それぞれの第一印象をお聞かせください。

三浦:「すごくアユっぽいな」とファーストインプレッションで思いました。安斉さんはすごく良い子で純粋な20歳です(笑)。

安斉:リハーサルのときにご一緒させていただいたときに、すごく優しくいろいろご指導してくれて、すごく優しい方だなと思いました。

――どんなアドバイスをされたんですか。

三浦:指導なんて、そんな偉そうなことはしてないですよ(笑)。クランクイン前にリハーサル日があったんですが、「こう動きたいから、こうしていいですか」って監督などと相談して、「じゃあこう動いた方がいいんじゃない?」とかそのぐらいです。

――原作の『M 愛すべき人がいて』も読まれたそうですが、どう感じましたか。

三浦:アユのすごくピュアな、純粋な恋の気持ちを感じ取れて、これだけ愛してたのかって思いましたね。恥ずかしながら若干泣いてしまうようなところもありました。

安斉:私もすごく心の繊細な、ピュアな部分がすごく書かれていて、本当にきれいな物語だなと思いました。

――ドラマでは鈴木おさむさんが脚本を担当しますが、原作との違いはどんなところにありますか。

三浦:おさむさんとは何回もやってるんですけど、若干劇的なシーンだったり、おさむさんならではの色も出ています。原作の物語とおさむさんの物語をミックスしたときに、アユのファンの方や関わる人たちに違和感なく演じるにはどうしたら良いかよく現場で話し合っています。

安斉:原作の部分も入りつつ、ドラマでは原作には出てこなかったことも出てきます。私も撮影していて、どんな作品に仕上がるのかなって楽しみですね。

■それぞれキャラクターは「ハングリー精神がある」

――アユとマサを演じていて、それぞれどういった人物だと感じますか。

安斉:ドラマでのアユはピュアな部分を持ちつつ、すごいハングリー精神があります。そういうところを、いかに自分の中に入れて表現していくかが難しいですね。

三浦:おさむさんの脚本のマサは、熱いです。周りがなんと言おうと、自分の道を決めたら突き進んでいく姿が描かれています。「ぜってえ負けねえ」というセリフが何回か出てくるんですけど、マサも非常にハングリー精神の塊だと思います。モチーフはありますけど、「ドラマの中のアユはアユ、マサはマサ」と割り切ってます。

――アユとマサに対して、演じていて共感できたり、すごいなと感じた部分はありましたか。

安斉:1人の人をすごく信じていて、もうほとんど人生を預ける感じで、ピュアな心がすごいなと。本人たちにしか分からないですけど、素敵だなと感じました。

三浦:マサはすべてを賭けて投げ打ってでも、アユをスターにしたいという人です。並大抵ではない努力もして、あとはちゃんと信じ抜くという。そこまで自分にはできるかなと考えると難しいものがあるし、お互いの人生を賭けているからすごいなと思いました。

――それでは最後に、ドラマの見どころをお聞かせください。

安斉:原作とは違う部分もたくさん出てくるので、そういうところも見てほしいです。演じるアユというキャラクターの成長というか、意志がどんどん強くなっていくので、そういったところをしっかり表現できるように頑張ります。

三浦:なんといってもアユの成長物語で、そこにつながるラブストーリーです。タイトルをつけるなら、なんて言うんだろうな。……「ジェットコースターラブストーリー」ですね(笑)。

■テレビ朝日系ドラマ『M 愛すべき人がいて』(18日スタート/毎週土曜23:15~24:05)
福岡から上京し、細々と芸能活動をつづけるアユ(安斉かれん)。六本木のディスコでスターの原石を探し続けるカリスマプロデューサー・マサ(三浦翔平)。友人の理沙とディスコに通い詰めるアユは、ついにマサと出会う! スターを目指すアユと、アユに可能性を感じたマサ…、音楽界の頂点を目指す2人の物語が動き出す――。

■安斉かれん
1999年生まれ。神奈川県藤沢市出身の20歳。『ポス(ポストミレニアル)ギャル』と呼ばれる次世代型ギャルの1人。渋谷の人気ショップで店員として働きながら、デビュー前から多くのファッション・メディアに登場。令和元日の5月1日「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビュー。

■三浦翔平
1988年6月3日生まれ。東京都出身。2007年、「第20回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞、理想の恋人賞を受賞。2008年、日本テレビ系ドラマ『ごくせん 第3シリーズ』でドラマデビュー。近年では、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(2018年・テレビ朝日系)、『教場』(2020年・フジテレビ系)などに出演。