歌手で俳優の星野源が14日深夜、ニッポン放送のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(毎週火曜25:00~27:00)に、先週に引き続き自宅からテレワークで出演。自身のインスタグラムで公開し、さまざまなコラボレーションが生まれている楽曲「うちで踊ろう」を制作した思いを改めて語った。

星野源

「うちで踊ろう」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が求められる中、星野がインスタグラムで発表した曲。「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と呼びかけたところ、SNS上でさまざまなコラボ動画が上がり、三浦大知や高畑充希、バナナマン、香取慎吾など多くの著名人も参加している。

星野は「すごいですね、反響が。先週の時点で『自分の中で社会現象ですね』って言っていたんですけど、その翌日くらいから完全に社会現象だなって」と社会現象化を実感したと言い、「しんどいこととか苦しいことに対してどう対処するか、僕がいつもやってきたのは、面白いものを見たり、面白いことをすることです。僕は今回、みなさんの動画によって本当に励まされています。めちゃくちゃ励まされています。僕が始めたことで『元気が出ました』とか言ってもらったのが本当にうれしくて」と喜んだ。

また、この楽曲を公開した思いを改めて、「土日だけ外出自粛要請が出た時に、海外の様子を見るに、毎日ということになってくるんじゃないかなと思った。それが毎日になる前に、家の中でも面白いと思えること、見ているだけでも面白いし、自分のやり方で参加できるんじゃないかと思うこと、そして外に出なければいけない人も、その広がりによって、今どんなコラボレーションが行われているんだろうって1日楽しみにできる。そういうものが作れないかなと思って」と説明。

この楽曲には「重なり合う」という歌詞が入っているが、「つながっている曲を作った。たとえば歌をコーラスしたり踊ったり、それぞれの場所で重なり合うっていうところにきたときに、本当に重なっているっていう感覚になる。離れていても、一緒の時間を過ごしているという感覚だったり、自分と誰かがとつながっているような気がするという感覚。それだけで生きられる」と言い、「動画をアップする際にも感じられるし、見た人も感じられるし、家にいなくちゃいけない現実の中で『次に何をしようかなあ』と集中する時間を作り出したいなと思ってこの曲を作りました」と明かした。

また、「面白いものとか楽しいもので埋めたい。人をバカにしたりとか、人を嫌な気持ちにさせてやろうとか、まったく無視したことをやろうとか、そういう動画は僕は全く好きじゃないし、自分のところでピックアップしようという気持ちにはもちろんならない。なぜかというと、このタグをみている間は楽しくなってほしいなって。これを見ている間は、面白いなっていう気持ちになってほしい」と思いを述べ、「そういう場所にしたいので、ぜひみなさん動画を上げてください」と呼びかけた。

さらに、「衣食住はもちろん大事だけど、楽しいとか面白いっていうのがないと人間は死ぬと僕は思います。だって人間って余計なことをする生き物だから。余計な想像力をするから先を見越すことができて、家族を守ることができて、自分の命を守ることができる。その余計なことの中には、変なことがあって、面白いこともあって、アホみたいなこともあって。それを見るだけで面白かったり、楽しいなって気持ちになったり、今日も生きようと思える」と語り、「だから、ぜひみなさん面白いことをしよう、楽しいことをしよう。『#うちで踊ろう』をぜひみなさんでこれからも盛り上げていきましょうね」とメッセージを送った。