JR北海道は2018年から実施してきた花咲線(根室本線釧路~根室間)利用促進の取組みをリニューアルする。今年度から「いつもの列車で観光気分 花咲線のあじわい方」と銘打ち、ご当地の弁当や沿線の景色などが楽しめる取組みを強化する。

  • 落石駅で販売する「たこ飯弁当」

  • 茶内駅で販売する「浜中の時弁」

ご当地の弁当を列車内で味わってもらうための取組みとして、従来から実施していた根室駅・東根室駅・厚岸駅に加え、今年度から新たに落石駅と茶内駅でも弁当の出張販売を行う。落石駅では地元産のヤナギダコをふんだんに用いた「たこ飯弁当」、茶内駅では脂ののった時鮭と北海道産イクラを使った「浜中の時弁」を販売する。

釧路駅8時18分発の根室行、根室駅8時24分発の釧路行の列車では、沿線の見所で減速して運転。厚岸湾の大パノラマが一望できる門静~厚岸間、ラムサール条約登録の別寒辺牛湿原が広がる厚岸~糸魚沢間、落石海岸に面した別当賀~落石間の3カ所で、速度を30km/hに落として運行する。

乗客が自分のスマートフォンに無料アプリをインストールし、GPSで位置を認識して見所の概要を音声で案内するサービスに関して、今年度からガイド内容を一部刷新する。おもに花咲線で活躍する「ルパン三世ラッピングトレイン」(キハ54形1両)は、運転期間を2021年3月末まで延長する。