フジテレビ系情報番組『とくダネ!』(毎週月~金曜8:00~)の小倉智昭キャスターが、政府の緊急事態宣言が発令されたのを受け、8日から“リモート出演”に移行。自身の書斎から登場している。

この中継が、映像の解像度が高く、タイムラグもなく、本当にスタジオにいるようで「自然すぎる」と話題だ。裏側では、どんな工夫がなされているのか。

  • 『とくダネ!』にリモート出演する小倉智昭 (C)フジテレビ

    『とくダネ!』にリモート出演する小倉智昭 (C)フジテレビ

他の多くの番組がインターネット回線を使用しているのに対し、小倉の中継は、事件現場などからの生中継で使われる、いわゆる「マイクロ中継」(FPU回線)で実施。「7日に緊急事態宣言が出る前から、小倉さんの書斎があるビルの屋上にアンテナを持ち込み、テストを行い、中継の準備をしてきました」(平岡大二郎プロデューサー)。

通常の現場中継やスポーツ中継では、中継車が出動する必要があるが、今回は、屋上に30cmサイズのアンテナを直接設置しているため、それで中継が可能となっている。

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一方、スタジオには、70インチのモニターを縦に置いて使用。「モニターの大きさは、小倉さんがスタジオに普通に座っているように感じる大きさにこだわり、事前に調整し決定しました」(平岡P)という。

小倉が映るサイズは、スタジオで小倉が座っていると感じさせる大きさに、中継先で調整。小倉の後ろに映る本棚と、スタジオの棚の高さが同じ位置に調整されている上、両方とも木目調であることから、より“その場にいる感”が伝わるように。

こうしたさまざまな工夫によって、辛口コメンテーターの古市憲寿氏もTwitterで「めっちゃ面白い」と評する“リモート出演”が実現できた。

なお、あす10日の同番組には、コメンテーターの古坂大魔王がプロデュースを手がける、シンガーソングライターのピコ太郎が、スタジオ生出演。話題の手洗いソング「PPAP-2020(ピーピーエーピートゥエンティトゥエンティ)」を披露する。

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