11日にカンテレ・ラジオ大阪で放送される『第55回上方漫才大賞』(15:00~17:30 ※関西ローカル)は、大阪・オリックス劇場からの生放送を中止。例年とは違った形で、「上方漫才大賞」を発表する。

  • 大平サブロー=カンテレ提供

今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受けたオリックス劇場からの生放送中止に伴い、奨励賞・新人賞の選考を中止。事前の審査会で奨励賞・新人賞候補に選ばれていた“幻の新人賞・奨励賞ノミネートコンビ”アインシュタイン、アキナ、見取り図、ギャロップ、令和喜多みな実、からし蓮根、さや香、たくろう、ネイビーズアフロ、ラニーノーズ、風穴あけるズ、エンペラーら総勢12組のネタを放送。番組への熱い想いも語る。

さらに特別企画として、半世紀以上にのぼる『上方漫才大賞』の歴史を貴重映像とともにプレイバック。横山やすし・西川きよしの懐かしの漫才を西川きよしのインタビューとともに振り返り、第21回の受賞者である司会の大平サブローが貴重映像を見ながら当時の心境を明かす。

  • (左から)関純子カンテレアナウンサー、大平サブロー、藤川貴央ラジオ大阪アナウンサー=同

02年4月に放送した第37回から毎年司会を務め、番組の顔ともなっている大平サブローは「今年は中止になってもおかしくなかったのに、行われたことがすごいと今、改めて思います。5年先10年先に、『“上方漫才大賞”がそれだけ世間に認知されている賞だった、歴史の分だけ分厚さがあった、腰の強さがあったんだな』ということの証明として歴史に刻まれるのではないかと思います」と力説。

そして、「関西の人の漫才を好むエネルギーはそう簡単にへこみません。だからありがたいことに今回この番組が成立しているわけなので、そこに僕らはドッカリと甘えさせていただいているので、皆さんもドッカリとのっかって番組を見てもらいたい。長嶋茂雄さんやないけど、『上方漫才大賞は永久に不滅です』っていうのを声高らかに言いたいです(笑)!」と視聴者にメッセージを送った。