俳優の豊川悦司が、テレビ朝日系スペシャルドラマ『逃亡者』(2020年、2夜連続放送)に出演することが6日、明らかになった。

  • 左から渡辺謙、豊川悦司=テレビ朝日提供

このドラマは、63~67年にかけてテレビシリーズがアメリカで放送され、93年にはハリソン・フォード主演で映画化された『逃亡者』をリメイクするもの。主演の渡辺謙がエリート外科医・加倉井一樹を演じ、豊川はその加倉井を追い詰める刑事・保坂正巳を演じる。

オファーを受けたときの心境について、豊川は「なんといっても(渡辺)謙さんが相手ですし、一度組んでみたかった和泉聖治監督が演出されるし、しかも前後編というスケールの大きさ…。そんなチャレンジ精神あふれる企画に呼ばれたことが、とてもうれしかったですね。謙さんが現場をまとめてくださったので楽しく参加することができました」と語る。

渡辺を「とても真面目な方で、自分の役だけでなく全体を考えていらっしゃる」と評し、「『このシーンはこう解釈できるけど君はどう思う?』と、監督や共演者とディスカッションを多く重ねるんです」とのこと。

続けて、「謙さんのおかげで僕自身も『こういう見方があるんだ…!』と新たな発見があったのですが、それはほかの現場では、ありそうでないこと。そういう“渡辺謙スタイル”に触れられてすごく刺激になりましたし、次の仕事からもっと踏み込んだ見方をしてみようと思うようになりました」と述べた。

一方の渡辺は「豊川さんとはこれまで何度か共演しているのですが、なぜか必ずすれ違うんですよ。2人ともデカすぎて、みなさんあまり2人を画面で見たくないのかもしれないですね」と笑顔を見せ、「今回は、逃亡者と追跡者という関係性ですが、同じシーンで対面するところも何度かありますし、自分を追い詰めてくる豊川さんのプレッシャーをずっと背中に感じながら演じていました」と感想をコメント。

さらに、「実はこれまで現場であまり話し込んだことがなかったのですが、今回共演してこんなに柔らかくて朗らかで面白い方なんだとわかり…それはちょっと発見でした」と話している。

なお、豊川演じる保坂をはじめとした刑事たちにスポットを当てたスペシャルコンテンツが、「AbemaTV」と「TELASA(テラサ)」で配信されることも決まった。