“渋谷系チャラ男漫才”で2019年に大ブレイクしたお笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹が、この春の改編でレギュラー番組4本増! 人気者の2人がさらなる飛躍を遂げる。

TBS系では、“お笑い第7世代”の霜降り明星、ミキ、EXITがMCを務める『霜降りミキXIT』(毎週月曜23:56~24:55)、日本テレビ系でも、“第7世代”4組による『第7キングダム』(毎週日曜12:45~13:15 ※関東ローカル)が始まるほか、リニューアルスタートとなるテレビ朝日系『ひかくてきファンです!』(毎週水曜 24:15~24:45 ※一部地域除く)にレギュラー加入。さらに、4月よりインターネットテレビ局・AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』(毎週月~金曜21:00~23:00)の木曜MCに就任することも決定した。

また、ファッションブランド「EXIEEE(イグジー)」のプロデュースや、スカイピースとDa-iCEとのコラボも話題の自身初シングルCD「EXSID」のリリースなど、お笑い芸人の枠にとどまらない多彩な活躍も。ますます勢いに乗る2人にインタビューし、レギュラー急増の心境や意気込みを聞いた。

  • EXITのりんたろー。と兼近大樹(左から) 撮影:蔦野裕

■2人とも気負いなし「一生懸命やるだけ」

4月からレギュラー番組が急増する2人だが、気負いはまったくないようだ。兼近は「自分らは流行りものなので、今入れときゃ明るくもなるだろうしっていう感じですかね。“白いたい焼き”みたいなもんです。一瞬バク流行りしたモチモチの! 2クール目いったらおもろいなって感じです(笑)」と自分たちを“流行りもの”と表現し、りんたろー。も「もって1クールって感じですね。流行りものなんで」と同調。「これまでもいろいろ経験してますから」とどっしりと構えている。

それくらいの気持ちで挑むのがちょうどいいようで、兼近は「適当な感じです。レギュラーはずっと続くものではないですから。俺らはいつ消えていつまた出てくるかもわからない、ということです」と悟ったような発言。プレッシャーはないのか尋ねると、りんたろー。は「与えられたものを一生懸命やるだけです」と淡々と話し、兼近は「レギュラーの重圧より、カンペ読むほうが緊張します」と笑った。

また、りんたろー。は「番組はみんなで作っていくものなので、それはみなさんも一緒ですよっていうスタンス。自分たちは1ピースでしかないっていうことだけわかってほしいです」と言い、兼近も「そう! だから番組が終わるっていうのは、俺らのレギュラー番組が終わるというよりも、番組を作っていた人の番組が終わるっていうだけ」と意見。もちろんそれは、手を抜くのではなく、2人とも「終わらないようにガンガン盛り上げますけど!」と力強く意気込む。

■未知の領域! 報道番組にも挑戦

『AbemaPrime』と『霜降りミキXIT』ではMCという立場になるが、兼近のMCとしての心構えは「かまないようにする! そして、ゲストに好きにしゃべってもらう!」とのことで、EXITらしい自由なMCになりそうな予感。りんたろー。も「『AbemaPrime』では番組アンカーさんがいるので、アンカーさん任せでいきます」と、MCとして構えずのびのびしたトークで盛り上げてくれそうだ。

新たな挑戦にも物怖じしない2人だが、初の報道番組MCとなる『AbemaPrime』への抜てきには、さすがに驚いたよう。りんたろー。は「自分が予想してない範囲に到達してきたなと感じます」、兼近は「まだまだいろんな角度から自分たちを出していけるんだなと思いました」と述べ、未知の領域への挑戦に気持ちを高ぶらせている。

■目標を決めないことが目標!「適当が一番」

お笑いの枠にとらわれない活動を見せている2人。今後チャレンジしたことを尋ねると、りんたろー。は「目標を決めないことが目標です」と自身のモットーを明かし、「ネタやっているのは大好きなので、自分たちが楽しめて、お客さんも楽しめるような新しものをガンガン作っていけたらなと思います」と続けた。

「目標を決めない」というのは2人の考えのようで、兼近も「自分たちでやりたいっていうより、いろんな人からもらったもので『じゃあ、それやってみましょうよ』ってやっているので、目標というより誰かが用意した道を走らせてもらっているという感覚。だから目標を決めないほうがいいなと。目標を決めちゃうと、その道があることに気付けないので」と語った。

さらに兼近は「適当っていうのが一番! そして、面白そうっていうものが出てきたらそっちをやればいいっていう感じです」と話し、りんたろー。が「でも、そのためには頑張らないといけないなと思っていますけどね。今すごく協力してくれる人が多いんですけど、全力で走ってないとそういう人はどんどん減っていくと思うので」と補足も。最後は2人で「全力で! 適当で!」とノリノリで宣言した。

■EXIT
ツッコミ担当のりんたろー。(1986年3月6日生まれ、静岡県出身)とボケ担当の兼近大樹(1991年5月11日生まれ、北海道出身)によるお笑いコンビ。2017年に結成。「ポンポンポン!」「お後がヒュイゴー!」といった若者言葉を繰り出す“渋谷系チャラ男漫才”という独自のスタイルで一気にブレイクを果たす。りんたろー。は介護、兼近はベビーシッターと、芸風からかけ離れたイメージのアルバイト経験も話題に。霜降り明星、ハナコ、ミキ、四千頭身、宮下草薙らとともに「お笑い第7世代」と呼ばれる。