――では最後に、お二人が抱く芸人としての野望を教えてください!

くっきー!:僕は上岡龍太郎さんみたいに、ある一定のタイミングでパッと辞めたいですね。マジで、どっかで辞めたいんですよ。今、その辞めるタイミングを模索中というか…。

――辞めた後は、どうするんですか?

くっきー!:辞めても大丈夫なくらいお金を貯めて。急にパンって消えたいですね。

ザコシショウ:(上岡龍太郎さんがかけていた)黄色い眼鏡で?

くっきー!:オール鼈甲みたいな(笑)。シショウ、お笑いずっとやりたいですか?

ザコシショウ:俺はずっとやりたいねえ。

くっきー!:80歳になっても?

ザコシショウ:80歳かあ…80歳でヨボヨボ? 裸じゃ無理だよねえ。

くっきー!:まあ見てられんでしょうねえ。ぷーって、皮膚を張らな。もう、後ろをテグスで縫い付けな(笑)。引っ張って。見てられんでしょう。

ザコシショウ:そうやなあ。ということは、鍛えていかないといけないかもしれないな。

くっきー!:あと、普通に痩せていくかもしれんじゃないですか。年取ったら。

ザコシショウ:癌?

くっきー!:いやいや、衰えでね(笑)。「癌?」じゃないのよ。聞きたくないの、その言葉。一番怖い言葉なんよ、癌が。

ザコシショウ:癌がな(笑)。不摂生の塊やん、あなた。

くっきー!:いや、誰が言うてんねん!

ザコシショウ:寿命? そういう番組あったじゃん。あなた一桁だったやろ、余命。俺は20年あったよ。同じ番組に出た時。あなた8年くらいでしょ?

くっきー!:あたし9年。二人で30年くらいありますやん。20年と9年。

ザコシショウ:あ、じゃあ大丈夫か(笑)。

くっきー!:大丈夫ですよ(笑)。

■ハリウッドザコシショウ
1974年2月13日生まれ。静岡県出身。Sony Music Artists所属。1992年に大阪NSCに11期生として入学。同期にはケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則、中川家などがいる。コンビ「G★MENS」として活動後、ピン芸人に。初回から出演した『あらびき団』で一躍脚光を浴びる。2014年には「あら-1グランプリ」を、2016年には「R-1ぐらんぷり」を制覇。2018年には『ドキュメンタル』シーズン5で圧倒的な強さを見せ、初出場にして優勝を果たし、2019年のシーズン7では史上初の連続優勝を達成した。

■くっきー!
1976年3月12日生まれ、滋賀県出身。野性爆弾のボケ・小道具担当。吉本興業所属。相方のロッシーとともに、NSC大阪校に13期生として入学。グロテスクさや奇抜さを武器にしたネタで芸人間の評価を高め、各劇場や「オールザッツ漫才」などのテレビ番組で活躍。映画『下妻物語』における深田恭子からインスピレーションを得たお風呂の妖精「チェチェナちゃん」として『めちゃ×2イケてるッ!』に出演して注目を集め、Instagramでの「白塗りモノマネ」や『ガキの使いやあらへんで』出演などを経て全国区に。画家・アーティストとしても活躍中で、展示会「くっきーランド」では国内外で総来場者数50万人を記録した。