JR貨物は20日、愛称名「ECO-POWER 桃太郎」にちなみ、新たに制作した「桃太郎」キャラクターをラッピングした直流電気機関車EF210形316号機を報道関係者らに公開した。新製された316号機は3月から営業運転に入る予定となっている。

  • 「桃太郎」キャラクターをラッピングした新製の電気機関車EF210形316号機

EF210形は東海道・山陽本線を中心に、貨物列車を牽引するなど広く活躍する直流電気機関車。試作機の901号機が1996(平成8)年に完成して以来、その時々の最新技術を導入しながら製作が続けられ、仕様等の違いから0番台・100番台・300番台に分けられる。愛称名の「ECO-POWER 桃太郎」は、当初配置された機関区が岡山機関区だったことにちなみ、公募を経て命名されたという。

2016年度に製作100両を超え、現在は岡山機関区の他に吹田機関区・新鶴見機関区にも配置されるEF210形だが、キャラクターデザインはこれまで存在していなかった。さらに多くの人から親しまれるように、シンボルとなるキャラクターデザインが検討され、愛称名にちなんだ「桃太郎」キャラクターを新たに制作。今年度新製される3両(316~318号機)からキャラクターデザインのラッピングが行われることになった。

今回、報道関係者らに公開されたEF210形316号機は、901号機から数えて108両目とのこと。製作会社は川崎重工と三菱電機。ブルーを基調とした車体に、300番台の特徴であるイエローのラインを配し、側面(両面1カ所ずつ)に「ECO-POWER 桃太郎」のロゴと「桃太郎」キャラクターのラッピングを施した。桃太郎と犬、猿、雉(きじ)を描いたかわいらしいイラストで、世代を問わず親しみを感じさせるデザインとなっている。

  • 「ECO-POWER 桃太郎」のロゴとともに、桃太郎と犬、猿、雉(きじ)のイラストをラッピング

316号機は今月中に出場し、吹田機関区に配置され、3月から営業運転に入る予定。今年度新製される3両(316~318号機)に関して、勾配区間のある山陽本線を中心としつつ、ダイヤ改正を機に東京方面の運用に就く場合もあるとのことだった。EF210形は来年度も新製する計画で、今後は補助機関車(勾配後押機関車)の機能を有する300番台を製作していくとの説明もあった。

既存のEF210形も今後、再塗装時に合わせて随時、「桃太郎」キャラクターのラッピングを施していく予定。多くの人に親しまれる機関車を通じ、JR貨物と貨物鉄道輸送のさらなる認知度向上に努めるとしている。

  • 「桃太郎」キャラクターラッピングを施したEF210形316号機の外観