女優に山本美月と眞栄田郷敦が、カンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『あと3回、君に会える』(3月31日21:30~)で初共演することが20日、明らかになった。

  • 山本美月(左)と眞栄田郷敦

このドラマは、主演の山本演じる小さな映像制作会社に勤める玉木楓と、眞栄田演じる謎めいた男性・征史郎とのラブストーリー。イケメンシェフで有名なキッチンカーの短期バイトで働く征史郎と、シェフの密着取材中に出会った楓が、「大切な人との時間の尊さ」というテーマを軸に繰り広げていく、淡く切ない恋愛物語だ。

山本は「このような心が温かくなる作品でお声がけいただけてうれしいです。それぞれの目線違いで、観ていただく方の物語の受け止め方もまた変わってくるので、2回楽しめると思います」といい、眞栄田については「お会いしたことがないのでどんな方なのか、どんなお芝居をされるのかとても楽しみです!」と笑顔で話す。

一方の眞栄田は「初めてタイトルを見た時は、非現実的なラブストーリーという印象がありました。でも脚本を読んでいくうちに、非現実的だと感じていたものが、実は人としてどこかで忘れかけていた大切にすべきこと、現実的なことだったということに気づきました。色々なことを考えさせられるうちに涙があふれていました。征史郎という不思議かつ魅力的な男を、早く演じてみたいです」と話し、山本については「明るくて芯の強そうな方。でもその中に独特な感性を持たれている印象です。どんな楓に会えるのか楽しみです」と期待を述べた。

ドラマのタイトルにちなみ、目の前の人に「あと3回会える」と数字が見えてしまったらどうするかを尋ねると、山本は「ネガティブに受け取りたくないのですが、わたしは数字に捉われてしまい、あまり深い付き合いはできなくなってしまうのかな…?」と答え、眞栄田は「その人との残りの3回という時間を一緒に素敵なものにしたいです」と回答。

また、ドラマを通して伝えたいことを尋ねると、眞栄田は「人が生きていく上で、出会いがあり必ず別れがある。でもあと何回会えるかなんてわからない。いつも当たり前のように過ごしていると、気づかないことがたくさんあり、時間だけがただ通り過ぎていく。わからないからこそ一分一秒を大事にしたいです。視聴者の方々にも、改めて時間や人の大切さについて考え、ドラマを見終わったあと、いつもそばにいる人に、新しい気持ちで会っていただけたらうれしいです」と答え、山本も「そばにいる人の大切さ、別れの悲しみや出会いの喜びを、当たり前に過ごしていく日々のなかで、改めて尊いものなのだとこのドラマを通して感じていただけたらと思います」と呼びかけた。

演出は、大手企業のテレビCMを手がけ、映画『東京喰種 トーキョーグール』の監督も務めた萩原健太郎氏。脚本は大島里美氏で、萩原氏とは今年公開の映画『サヨナラまでの30分』でタッグを組んだばかりだ。

  • Official髭男dism

主題歌は、Official髭男dismが担当。タイトルは「最後の恋煩い」で、「“恋煩い”というものは、本来たくさんあって幸せかというと、そういうわけでもないものに思います。悩みは少ないにこしたことないですし、ハードな恋煩いは時として日常生活をも狂わせてしまうものです。ですが、それだけ悩める人生の鮮やかさ、充実さは皮肉なことにある種の魅力を持っているようにも思えます。そんな“もう最後の恋煩いにしよう”“クヨクヨ悩むのはやめよう”という決意虚しく、また誰かを想い、憂いてしまう、幸か不幸かも解らない連鎖の歌です。この楽曲がドラマに寄り添い、彩りを加える事ができれば、幸いです」とコメントを寄せている。

なお今作は、地上波放送後に動画配信サービス・U-NEXTで、もう1つのドラマ『U-NEXT presents 君と会えた10(じゅう)+(と)3回(さんかい)』を配信。地上波が楓の目線で展開されるのに対し、こちらは彼女が恋する征史郎の目線で描かれる。