R-指定とDJ松永によるユニット・Creepy Nutsが9日、都内の中野サンプラザにて、ニッポン放送の番組イベント「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)『THE LIVE 2020』~改編突破 行くぜ HIP HOPPER~」を開催した。

  • 左からDJ松永、Zeebra、R-指定

会場には2100人のリスナーが詰めかけ、全国各地の映画館でのライブビューイングには1万人を超えるリスナーが集結した。過去の放送で「イベントでは映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を流す」と宣言していた通り、オープニング映像として『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が流れると、会場からは大きな笑いが。

タイトルコールの後、大きな拍手に迎えられながらステージ上にCreepy Nutsが登場。オープニング映像について、DJ松永は「俺ら、権利関係もめ癖あるから。でも、マジでちゃんと許可とってます」と明かした。

さらにステージセットに対して、「なめてるよね」「かなりダサい」「焼肉屋みたい」などと次々と文句をつける2人。オープニングからいつもの放送と変わらぬ勢いのあるトークを繰り広げた。

DJ松永が「いろいろ考えた結果、いつものラジオやろうやってことになりました」と言うように、番組コーナーの「HIPHOPニュース」へ。「ビリー・アイリッシュが最近のラッパーは嘘つきだ」と発言したことに、DJ松永がR-指定に「実際リアルじゃないの?」と問うと、「ホンマに悪いことばっかやってるやつは音楽せえへんやん」と言っていた。

続いてレギュラーコーナー「ラジオHIPHOP」が行われた後、「THE地獄」がスタート。「THE地獄」は、以前の放送でリスナーから募集した企画で、 会場に集まったリスナーの中からR-指定チーム、DJ松永チームのメンバーを募集し、リスナー同士でフリースタイルバトルを繰り広げてもらうという内容。

コーナーが始まる前には、「素人通しのラップバトルなんて見てられない」「共感性羞恥で見る方も地獄」と言っていた2人であるが、バトル経験がないながらも、会場を煽るなど大いに盛り上げたリスナーに対し、「そんなに悪くなかった」「最悪の事態は免れた気がする」と胸をなでおろしていた。

次には、イベントグッズであるR-指定のメモカードを使っての「カードスタイルMCバトル」がスタート。これは放送中にR-指定が台本に書く ”奇妙なメモ”をカード化、ゲーム化したもので、白熱の戦いを繰り広げた。

続けてレギュラーコーナーの「大江戸シーラン」の後、R-指定がラップを解説する「日本語ラップ紹介」がスタート。イベントのタイトルにも使われているZeebraの「MR.DYNAMITE」を解説しつつ、いつもの調子でZeebraをいじっていると、シークレットゲストとしてZeebra本人が登場した。

まさかの本人登場に、リスナーも総立ちで大盛り上がりの中「MR.DYNAMITE」を熱唱した。歌い終わって3人でのトークの後、 会場の興奮も冷めやらぬ間にCreepy Nutsのライブがスタート。

「手練手管」「助演男優賞」「紙様」「合法的トビ方ノススメ」「阿婆擦れ」の5曲をつづけて披露し、『オードリーのオールナイトニッポン』の10周年全国ツアーのために書き下ろした「よふかしのうた」を歌いあげた。

ラストは再度、ゲストのZeebraを呼び込み、2組でZeebraの楽曲である「Street Dreams」を熱唱した。

「死ぬ寸前の走馬灯でてくるやつ」「こんな優しいレジェンドはいない」と感激する2人に対し、Zeebraは「一生手がかかる後輩です。声かけていただければまた来ます」と即答し、さらには番組で2人がイジり倒したZeebraのパンチライン「テキーラの瓶みたいな感じで超ビンビン」を放ち、リスナーから大きな歓声が上がった。

最後はリスナーと記念撮影し「これで改編突破できるかな?」と不安な様子を見せながらも「引き続き頑張ります!」と宣言。大きな歓声と拍手に包まれながらイベントは終了した。