時間管理が上手な人は、お金に好かれやすいといえるかもしれません。実は、時間とお金には、密接な関係があります。今からでも時間の使い方を意識してお金に好かれる人を目指しましょう。

  • お金に好かれる人になる時間の使い方は?

    お金に好かれる人になる時間の使い方は?

お金に好かれる人の行動パターン

お金に好かれる人は、将来を見据えてお金の管理を行っています。何年後までにいくら貯めたい、そのために、今から毎月いくら積み立てるといった具合です。貯蓄の具体的な目標があるので、自然と浪費も少なくなります。

また、お金に好かれる人は、収入を上げる努力をしています。お金を引き寄せるにあたって、最も大きな存在は、やはり仕事です。現状に満足せず、仕事で収入を上げるには、何をすべきかを考えて行動に移します。そして、行動に移すスピードも速いのです。行動スピードが遅いと、その分、収入を上げられるチャンスをつかむのも遅くなります。ですから、時間を無駄にすることなく、行動に移すのです。

お金に好かれる「時間」の考え方

行動経済学には、「時間割引率」という考え方があります。時間の経過とともに価値が低下する割合のことで、「将来」よりも「今」をどれだけ優先させるか、せっかちさを測るものさしのような考え方です。

たとえば、あなたは、今もらえる10万円と、1年後にもらえる11万円、どちらの方が、価値があると思いますか。1年待てば10%増えますから、お金の価値としては、あきらかに11万円の方が上です。低金利の時代、10%の金利は、相当高い金利です。

しかし、将来もらえるお金よりも、今もらえるお金の方が、価値が高いと考える時間割引率の高い人は、今10万円もらいたいと考えます。せっかちさんということです。

時間割引率が高いと、将来の価値が低下します。その結果、「将来」よりも「今」を重視した行動をとるのです。

一方、時間割引率が低い人は、「今」よりも「将来」を重視した行動をとります。よって、1年後の11万円を選ぶ傾向にあり、我慢強い人といえます。

お金に好かれる考え方は、もちろん後者です。お金を貯めたいと思っているのに、目の前にあるものを買ってしまっては、お金は貯まりません。お金に好かれる人は、目の前にあるものを買うことより、将来必要なお金のことを考えます。その結果、無駄な支出が減ります。お金に好かれるためには、時間割引率を低くすることが重要なのです。

時間管理においても同じことがいえます。ダラダラとした時間を過ごしたり、無駄にSNSやゲームをしたり、時間を浪費してしまうのは、将来の自分を明確に描けておらず、今しか見えていない行動パターンになってしまっています。

将来よりも、今、自分が好きなことをすれば良いという考え方です。しかし、時間の使い方もお金の使い方と同じように、将来を見据えた使い方が重要です。

3つの「時間」の使い方

そこで、時間を有効に使うため、時間もお金と同じように、「浪費時間」「消費時間」「投資時間」の3つの時間に分けて考えてみましょう。まずは、自分の時間の使い方を振り返ります。

「消費時間」というのは、生きるために必要な時間のことです。睡眠時間、食事時間、家事の時間などですね。これらの時間は削ることができません。

次に、「浪費時間」というのは、自分の幸せにつながらない、いわゆる無駄な時間です。無駄な飲み会や、暇つぶしのためのSNS、ゲームなどがそれにあたります。

最後に「投資時間」というのは、未来の自分のため、自分が幸せになるための時間です。趣味の時間や、やりがいのある仕事の時間などがこれにあたります。

これらの時間の分け方は、その人の価値観によりますから、たとえ同じ時間を過ごしたとしても、人によって分け方は異なるでしょう。自分の価値観で分けてみましょう。分けた結果、浪費時間が多いなら改善が必要でしょう。浪費時間を削り、削った分で投資時間を増やしてみましょう。増やす目的は、将来自分が幸せになるためです。

時間の使い方を見つめ直そう

お金も時間も、将来の自分のために計画性を持って使うことが大切です。投資時間を多くして、自分を磨くことで収入アップにつながる可能性もあります。自分にとっての投資時間は何かを考え、行動に移しましょう。

将来を重視する思考回路になることで、お金に好かれる人になれるかもしれません。時間は誰でも1日24時間、平等に与えられています。そして、二度と取り戻すことはできません。その時間を有意義に過ごすかどうかは自分次第です。有意義に過ごせていないと思ったら、時間の使い方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。