1年を振り返り、あまり貯金ができなかった方は、「来年こそは貯金を頑張るぞ」と新たな意気込みで2020年をスタートさせたいと考えているのではないでしょうか。

まずは、貯金の目標額を100万円としたいところですが、1年で100万円を貯めることが難しければ2年、あるいは3年で貯めることを目標としましょう。

  • 貯金100万円の壁を超えるには?

    貯金100万円の壁を越えるには?

100万円貯めるための考え方

たとえば、2年で100万円を貯めるには、1年で50万円、1カ月4万円を積み立てることになります。しかし、ボーナスがあるなら1カ月の積立額を2万円に減らし、ボーナス月に増額して13万円を積み立てれば、年間50万円を達成できます。

この計画が厳しいなら3年で100万円でも良いでしょう。無理をすると貯金は続きません。続けることが大切です。3年で100万円を貯めるなら、1カ月1万円、ボーナスで10万円を貯めれば、年間33万円を貯められます。

1年でいくら貯金できるかは、その人の収入や家族構成等によります。まずは、100万円を貯める期間を1~3年で定め、逆算して毎月の貯金とボーナス時の貯金額を決めましょう。

貯金期間が長すぎると、ゴールが先すぎてモチベーションを保てなくなってしまいます。開始から1~3年の期間で設定するようにしましょう。

なお、貯金額の毎月の目安は、家族構成にもよりますが手取りの15~20%です。貯金期間を設定する参考にしてください。

貯金の仕組みを作る方法

貯金の仕組みを作るにあたり、まず、貯金専用口座を作りましょう。引き出しが日常的に行われる生活用口座で貯金を成功させることはできないといっても過言ではありません。貯金を成功させるには、貯金専用口座が必須です。

そして、貯金専用口座にお金を貯めていく方法として、私は2つの方法をおすすめします。

(1)給与振込口座を2つに分ける

給与振込口座を2つに分けて、1つは今まで通りに利用し、1つを貯金専用口座にする方法です。これは、会社が対応できる場合に限るので、まずは会社の担当者に確認してみましょう。

この方法が可能であれば、貯金専用口座にお金が自動的に貯まる仕組みができ上がります。貯金専用口座からお金を引き出してしまいそうなら、自分の生活エリアでは利用が不便な金融機関の口座を作ると良いでしょう。貯金専用ですから、この口座からお金を引き出してはいけません。

(2)積立定期預金を利用する

給与口座からを毎月一定額を定期預金に振り替えて、積み立てる方法です。積み立て方法は、銀行にもよりますが、満期を決めず積み立てをするタイプと満期を決めて積み立てをする2つのタイプがあります。

できれば満期を決めて積み立てを行うほうが良いですね。なぜなら、ゴールがあるほうが、貯金にやりがいを感じるからです。そして、ゴールが来たとき、貯まった資産を次はどうするか考える楽しみがあります。

積立定期預金は多くの銀行で行うことができますが、金利の高さで言うならネット銀行が若干高めです。しかし、積立定期預金を行っているネット銀行は少なく、また、給与口座としてネット銀行を利用できないケースもあるでしょう。

この場合、給与口座からネット銀行の普通預金口座に定期的に資金移動させましょう。自分名義の口座であれば資金移動サービスは無料で利用できます。ネット銀行の普通貯金口座に資金を移動させてから、定期預金で積み立てることになります。

貯金を成功させる3つのポイント

(1)目的を定める

貯金を成功させるには、貯金の目的を定めることです。お金は貯めることが目的ではありません。使うことが目的です。なぜ貯金しようと思うのか、理由があるはずです。

「結婚のため」「教育資金のため」「老後のため」、ご自身の貯金の目的を考えてみましょう。目的はなるべく具体的なほうが良いですね。

そして、その目的を手帳などよく目にするところに書いておくこともおすすめです。常に貯金をしている意識が働き、無駄な支出を減らすことにつながります。

(2)残高をチェックする

お金を貯めっぱなしにせず、数カ月に1度、残高チェックを行いましょう。残高チェックをする目的は、増えていることを実感し、「増えると嬉しい」「貯金が楽しい」と感じるためです。

何事も楽しくないと続きません。特に、貯金で支出が制限されることが多くなったと感じているのであれば、なおさらです。残高チェックで確実に貯金ができていること、目標に近づいていることを実感しましょう。

(3)積立額を増減させる

毎月の積立額を最初に決めましたが、実際に生活をして、もう少し積み立てできるかもと思ったら、その月は多めに積み立てしてみましょう。貯金をスピードアップすることで、さらに増える嬉しさを感じることができます。

逆に貯金をスタートしてから、節約ばかりでストレスが溜まっているようなら、収入に対して貯金が多すぎるのかもしれません。手取り15~20%が貯金目安とお伝えしましたが、教育費がかかる時期など、出費がかさむ時期は貯金がしづらいものです。

貯金率を10~12%くらいまでに下げて、無理なく貯金できる体制を作り上げましょう。無理せずいつの間にか貯まっている状態を作ることが成功のコツです。

貯金をすると決めたら、行動に移す

年末年始に「新しい年こそは」と気を引き締めても、春にはその気持ちが薄れ、夏にはすっかり忘れてしまう……ということはありがちです。気持ちを持続させるのは難しいものです。だからこそ、仕組みを作ってしまうことが重要です。

また、行動に移さなければ成功させることはできません。貯金の仕組みをなるべく早く作り、貯金体制を築き上げましょう。行動に移せば、きっと成功しますよ。

筆者プロフィール: 前田菜緒(まえだなお)

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者) 確定拠出年金相談ねっと認定FP AndAsset代表
7年間の保険代理店勤務を経て独立。資産運用と保険に強いファイナンシャル・プランナーとして、子育て世代向けに相談やセミナーを行っている。全国どこからでも受講可能なマネーオンラインスクールを毎月開催。自宅で学べる手軽さと講座内容のわかりやすさが好評。子どもが寝てからでも参加できるよう、マネースクールや相談は夜も行っている。 HP:FPオフィスAnd Asset