LIFULLは2月4日、不動産情報サイト『LIFULL HOME'S』で住まいを探すユーザーの検索・問い合わせ数をベースに、「2020年 首都圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」を発表した。
首都圏「買って住みたい街」ランキングは、「勝どき」が2019年の16位からジャンプアップし、初の栄冠を獲得した。
2年連続して都心周辺エリアが1位となり、昨年から引き続き、「買って住みたい街」の人気は、都心に戻ってきている傾向が見てとれるという。
特に2020年は五輪開催の影響からか、5位に「東京」(前回138位)、16位に「渋谷」(前回154位)が入るなど、住宅地としてイメージされにくいエリアの街が上位に登場。
ただし、2位「恵比寿」、4位「北浦和」、6位「八王子」など首都圏で拠点性が高く生活利便性にも支持があるエリアは上位を維持しており、同社は「物件価格と地域の利便性、生活のしやすさを考慮して現実的な選択をしていることがうかがえます」とコメントしている。
一方で、都心回帰の流れに逆行して「八王子」を筆頭に11位「本厚木」、17位「印西牧の原」、26位「八街」、28位「大網」など首都圏郊外に位置するエリアも上位に進出。
都心近郊での地価安定上昇や消費増税の影響で物件価格は高止まりしているため、同社は「のびのびと生活できる郊外で豊かな自然環境を楽しみながら暮らすことを選択する購入希望者も増えているようだ」と分析している。
一方、首都圏「借りて住みたい街」ランキングは、「池袋」が4年連続で1位となった。2位には「葛西」が前回5位から上昇。特に単身者向けの物件が豊富で、同社は「賃料が安価に設定されており、周辺の物価水準も比較的低いという経済面での合理性が支持されているようです」とコメントしている。
また、生活利便性と交通利便性のバランスが取れており、なおかつ駅周辺の開発が進んでいるエリアとして3位「川崎」、5位「大宮」、6位「三軒茶屋」も上位を占めた。
また前回のランキングから大きくランキングを上げたのは、11位「蕨」(前回29位)、20位「西川口」(同、30位)をはじめ、24位「綾瀬」(同、47位)、27位「本八幡」(同、50位)、38位「西船橋」(同、68位)、41位「亀有」(同、70位)、51位「北綾瀬」(同、84位)。
これらの街は、主に交通面において、鉄道路線の相互乗り入れや直通運転の開始、駅の改良工事、駅前道路の付け替え工事などの改善が実施され、古くからの住宅地が賃貸居住エリアとしてバリューアップしたという共通点があるという。