JR東日本は29日、シームレスな移動の実現に向けた取組みのひとつとして、ストレスなく利用できる改札機をめざし、タッチしやすい改札機の実証試験を新宿駅で2月1日から、高輪ゲートウェイ駅で3月14日から実施すると発表した。

  • タッチしやすい改札機(JR東日本提供)

タッチしやすい改札機は、ICカードとQRコードの2種類の乗車券に対応し、ICカードタッチ部とQRコード読取り部を判別しやすいように分離して配置した。ICカードタッチ部とモニター部を斜めに配置し、車いす利用者のタッチしやすさにも配慮。改札をスムーズに通過してもらうため、QRコード読取り部を視認性が良くかざしやすい配置としている。

実証試験では、斜めに配置したICカードタッチ部とQRコード読取り部のタッチしやすさをはじめ、利用者の改札通過への影響を幅広く評価する。ICタッチ部の実証試験期間は、新宿駅が2月1日から9月30日まで、高輪ゲートウェイ駅が3月14日から9月30日まで。QR読取り部の実証試験期間は新宿駅・高輪ゲートウェイ駅ともに5月11日から6月30日までの複数日とされ、一般モニターと社員モニターなどを対象に実施する。

なお、7~9月は試験予備期間となっており、実証試験の終了後、10月に順次撤去する予定。タッチしやすい改札機は実証試験期間中も通常のIC専用改札機として利用することができる。