――映画でのジオウチームとしての見どころはどんなところでしょう。

僕以外の話になるのですが、ゲイツ、ウォズ、ツクヨミが、生身ですごいアクションをしていて、これがめちゃくちゃかっこいいんです。そこが見どころですね。僕はちょっとレジェンドな、いままで見たことがないソウゴを見ることができます。ソウゴとして、ちゃんとゼロワンに対してバトンを渡している感じがしたので、そこも一つの見どころだと思っています。

劇中でこんなにしっかりバトンタッチができたのって、ほかになかったんじゃないでしょうか。ジオウからゼロワンへ、素直なやり方じゃないけど、ソウゴらしくバトンが渡せる、それを劇中でできたというのがすごく大きいと思っています。観た方にはちょっと意外に思われたかもしれないけど、劇中の台詞は"魔王の"ソウゴが言いそうなことであり、「次の時代は君が守っていくんだよ」という意味も込めての言葉だと思うので、僕もそうしたゼロワンへの思いを込めて演じました。

――もう少し遡って、「仮面ライダージオウ ファイナルステージ」はものすごく盛り上がりましたね。

泣く気なかったんですけど……泣いちゃいましたね。岳くんが「レジェンドの人たちに負けたくなかった」と言っていたあたりからけっこうきてました。そういう思いがあったし、正直いうと僕たちよりレジェンドの人たちのほうが目立っていたので悔しかったし、もっと『ジオウ』や『ジオウ』のメンバーのことを見てほしいのに、ってずっと思っていたので、それが岳くんの言葉から出た時は、「頑張ってきたな、みんな」って。なんの涙なのかはわからないですけど、込み上げるものがありました。

地方も無事回ることができたので、「1年間見守ってくださって、支えてくださってありがとうございました」という感謝を伝えることができました。会場に来ることができなかった方にも、SNSなどを通じて感謝の言葉を伝えることができたので、悔いはないです。

――ファイナルステージでファンのみなさんの前に立たれて、『ジオウ』のキャラクターたちがどれだけ愛されているかを感じることができたのではないですか。

今まで「レジェンドの方が……」と思っていたのが、そうやってたくさんの人にきていただいて、僕たちに対する愛を歓声から受け取れたので、僕たちの1年間は間違いじゃなかったんだなと思えたし、すごくいいイベントだったなと思います。

――1年間をものすごい速度で駆け抜けて、奥野さんご自身がこれからやりたいことはどんなことでしょう。

もう全部やりたいですね。舞台、ドラマ、映画、CM、それこそイベントであったりなんでも手を出してみたいし、どんなことでも挑戦したい。いろんなことを経験して、それを自分のものにしていきたいですね。たくさんの作品に出会って、たくさんの人たちに見てもらいたいです。