• 週刊誌編集部のシーン (C)NTV

吉高演じる真壁ケイトは、壮絶な職場で日々スクープを狙う「週刊誌記者」。ヒロインにこの職業を選んだのは「週刊誌記者であるということ自体が“逆境”になり、それを乗り越えていくヒロインを描く」という理由からだ。また、「彼女は“大義”という言葉をよく使うんですけど、やりたい放題取材するんじゃなくて、一本芯が通ってるんです。このたび、その芯が揺さぶられます。…自分に置き換えてみると結構怖いですよね」と狙いを明かした。

週刊誌を発行する出版社との仕事も多い大石氏の脚本は「1話が上がってきたときに、その描写がなんてリアルなんだ!って思いました」というほど。小田氏も複数の週刊誌記者に取材しているそうだが、「週刊誌を褒め称えるドラマにならないように」という意識を持ちながら、実際にあったエピソードを盛り込んでいくという。

真壁ケイトというキャラクターについて、「大石さんと今回決めたのは、真っすぐで良い子というよりは、『なんかあの子、いろいろうまくいってるよね』って妬(ねた)まれるような、若干鼻につくくらいのヒロインにしたいということだったんです」。

そうしてしまうと、共感が得られるのか、不安もあったそうだが、「初めて吉高さんに会って大丈夫だと思いました。彼女が“人の懐に入る天才”だからです。ちょっと自信がない素振りを見せたと思えば、初対面なのに相手に的確なツッコミを入れて笑わせてくれる。そんな彼女の持っている力を借りれば、真壁ケイトというのが、応援したくなる“愛されヒロイン”になれると思いました」と信頼を寄せている。

吉高本人は「似てるところはない」と言っているそうだが、「私は真壁ケイトってこんな人だったんだって、逆に教えられたような気がする」という小田氏。そのため、「今までやってきた役柄とは違う吉高さんが見せられると思います」と予告した。

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■柄本佑&重岡大毅の新たな部分を

そんなケイトを取り巻く男たちとして、元カレ役で柄本佑、年下彼氏役でジャニーズWESTの重岡大毅を起用した。「今回が初めましてなんですけど、絶対一緒に仕事をしたいという2人だったので、両方ともかなってラッキーという感じです」というキャスティングだそうで、柄本に関しては「いつも『なんてセクシーなんだろう』って思って見ていたんです。すごく雰囲気がいいので、皆さんに『この人はイケメンですよ!』って言うのをもっと伝えたい」と力説。

一方の重岡については「今まで、真っすぐで明るいキャラクターが多いと思うんですけど、そうじゃないお芝居もできると思って、新しい部分を出していきたいです」と期待をかけた。

  • 柄本佑(左)と吉高由里子 (C)NTV

●小田玲奈
1980年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部卒業後、03年日本テレビ放送網に入社。『ズームイン!!SUPER』を担当後バラエティ制作に移り、『メレンゲの気持ち』『another sky-アナザースカイ-』『魔女たちの22時』『不可思議探偵団』『有吉ゼミ』などを担当し、『家売るオンナ』(16年)で連続ドラマ初プロデュース。その後、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』『ウチの夫は仕事ができない』『プリティが多すぎる』『生田家の朝』『家売るオンナの逆襲』などを担当。