女優の吉高由里子がこのほど、日本テレビ系ドラマ『知らなくていいコト』(8日スタート、毎週水曜22:00~)の取材に応じた。

■記者陣に忠告「ちゃんと理解して(笑)」

『知らなくていいコト』主演の吉高由里子

今回演じる週刊誌の「記者」のイメージについて聞かれ、「良くも悪くも、何か間違ったらそれが大きい見出しになっちゃう。『芸能人の人は影響力が大きいから…』っていうけど、それを文字に起こして発売してる皆さんのほうが影響力大きいんだからね!っていうことをちゃんと理解して、把握しておいてほしい(笑)」と、本物の記者陣に対して、役柄を理解したからこその忠告で場を沸かせた吉高。

その上で、「自分の職業じゃない職業を演じるということで、その職業の情報を聞けたり、お勉強できたりできるテレビドラマというフィクションがあることは、エンタテインメントとして楽しいなって思って、自分の中でも楽しめるようになれたらいいなって思います」と語る。

ニュースもよく見るようになったといい、「夜家に帰ってきて、今日1日なにがあったってやってくれるじゃないですか。今まではそんなの気にしないで、録画してたドラマとかバラエティとか見てたのに、今はニュース見る時間のほうが増えたり、ネットニュースの回覧をするようになったり。“あなたにおすすめの記事”のジャンルが変わりましたし、コメント欄も楽しいですよね(笑)」と、生活にも変化があるようだ。

  • 編集部のシーン (C)NTV

■秘密があるからこそ

今作は、吉高演じる真壁ケイトが、仕事も恋も絶好調の毎日を送っていたものの、シングルマザーとして育ててくれた母が急死し、父の秘密に迫ることで、人生が大きく狂わされることになる…というストーリーだが、実際に自分の新たな秘密を知ったら「真実がどっちっていう判断がちゃんと出たときに、言うかもしれないですね」とのこと。

「例えば、私に急にしっぽ生えてきちゃったら、もうリアルじゃないですか。それは、仲良い子とか、信用できる人に『ちょっと、誰にも言わないでね? しっぽ生えてきた』って言うかもしれないです(笑)」と独特の表現で思いを巡らせながら、「誰しもが、絶対に誰にも言えないっていう秘密は1つはあると思うし、言えないものがある人生を自負している自分があるから、人の過ちとか失敗とかを理解できるのかもしれない」と想像した。

  • (C)NTV

■共演者に振り回されたい

プロデューサーや監督をはじめとするスタッフとは、今回初めて仕事をする人が多いそうで、「現場の雰囲気も、今まで知っている“水10”とは全然違う感じになっていて、知らない方たちの中に飛び込んでいくという不安はあるんですけど、またゼロから新しい景色が見れるっていう楽しみのほうが膨らんできています。もちろんプレッシャーはあるんですけど、心や愛情があるスタッフさんがたくさんいるので、そこは甘えながら一緒に作っていけたらいいなって思いますね」と期待。

共演者も、ほとんどが初めての人だといい、「本読みをやったら、その人の役に当て書きしたのかなって思うくらいみんなぴったりで、編集部のオフィスの空間の雰囲気が目に見えるような感じがして、すごい楽しみになりましたね」「面白い化学反応が声だけで起こっていたので、その人たちが衣装を着てメイクして、セットに入ったらどういうふうに動くんだろうとか考えて、振り回されたいですね(笑)」と、さらに期待を膨らませた。

最後に、視聴者へのメッセージを問われると、「じゃあ、私が言いそうなことを予想して、皆さんが思ったことを各々書いてくださいっ!(笑)」と、終始“吉高節”で記者たちを沸かせた彼女。小田玲奈プロデューサーは「私はこの感じがケイトだなと思ってるんです。(脚本の)大石(静)さんのセリフは結構尖ってて、鋭いことを言うんだけど、吉高さんが持っている雰囲気も残してて、そこが愛されヒロインになるんじゃないかな」と、キャスティングに自信を示している。

  • 柄本佑(左)と吉高由里子 (C)NTV