生命保険文化センターはこのほど、「2019年度 生活保障に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2019年4月6日~6月2日、調査対象は18~69歳の個人で、有効回答は4,014人。

55.7%が「生活設計なし」

  • 生活設計の有無(出典:生命保険文化センターWebサイト)

自身や家族の将来をどうしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった具体的な生活設計を立てているか尋ねたところ、「生活設計なし」が55.7%を占め、「生活設計あり」は37.0%にとどまった。

「生活設計あり」と答えた人に、それは何年ぐらい先のことまでか聞くと、平均期間は19.7年で、2016年の前回調査より1.4年増加。期間の分布をみると、「16~20年」が28.0%、「20年超」が25.9%、「6~10年」が21.8%と続いた。

一方、「生活設計なし」と答えた人に、その理由を問うと、「経済的余裕がないから」が30.3%で最多。次いで「将来の見通しを立て難いから」が28.3%、「将来より現在の生活が大切だから」が18.3%となった。

自身や家族の将来のライフイベントとして考えていることを質問すると、1位「老後生活の充実」(56.1%)、2位「趣味の充実」(33.7%)、3位「子どもの教育」(31.3%)との結果に。最も重要なライフイベントについても、1位は「老後生活の充実」(34.9%)で、以下、2位「子どもの教育」(22.1%)、3位「就労・再就職・転職・独立開業」(9.8%)と続いた。

最も重要なライフイベントに対する現在の経済的準備状況について、どのくらい達成できていると思うか尋ねると、過半数の55.6%が「準備できていない(あまり+全く)」と回答し、「準備できている(順調に+ある程度)」は42.9%と半数に満たなかった。