■計り知れないポテンシャルを秘めた16歳

  • 細田佳央太

    細田佳央太

  • 水沢林太郎

    水沢林太郎

7人目は、昨年「若手男性俳優の中で最大の抜てき」と言われた細田佳央太(18)。映画『町田くんの世界』で1,000人を超える応募者の中から石井裕也監督に選ばれ、主人公の町田一を演じた。その一方で、日曜朝の少女向けドラマ『魔法×戦士マジマジョピュアーズ!』(テレビ東京系)にレギュラー出演するなど、幅の広さも見せている。

今年も沖田修一監督の映画『子供はわかってあげない』(初夏公開)への出演が決定。上白石萌歌が演じるヒロインの相手役を務める。万人受けし、名監督たちから愛されるピュアなルックスとナチュラルな演技の持ち主だけに、活躍の場は広がるだろう。

8人目は、昨年8作ものドラマに出演した水沢林太郎(16)。出演作は連ドラが『グッドワイフ』(TBS系)、『都立水商! ~令和~』(MBS・TBS系)、『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』(テレ東系)、『Re:フォロワー』(朝日放送・テレ朝系)、『俺の話は長い』(日テレ系)、『ブラック校則』(日テレ系)、単発ドラマが『ココア』(フジ系)、『詐欺の子』(NHK)。

とりわけ『俺の話は長い』では清原果耶の相手役を務めたほか、生田斗真、安田顕らと会話劇で渡り合う姿を見せた。さらに16歳の若さで『MEN’S NON-NO』の専属モデルに選ばれるなど、そのポテンシャルは計り知れない。

9人目は、『仮面ライダーエグゼイド』(テレ朝系)への出演歴を持つ甲斐翔真(22)。その後、『花にけだもの』(フジ系・dTV/FOD)、『覚悟はいいかそこの女子。』(MBS・TBS系)、『ゼロ 一攫千金ゲーム』(日テレ系)と“イケメン集合ドラマ”への出演を重ねてきた。

さらに昨年は、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレ東系)、『いつか、眠りにつく日』(フジ系・FOD)、映画『君は月夜に光り輝く』に出演。今年は映画『シグナル100』(1月24日公開)で橋本環奈、小関裕太、瀬戸利樹、中尾暢樹らと共演するが、イケメンの枠組みから外れ、プライムタイムでの連ドラ出演が確実に近づいている。

  • 甲斐翔真

    甲斐翔真

  • 毎熊克哉

    毎熊克哉

■「日活のにおいがする」遅咲きの32歳

最後の10人目は、少し目線を変えて30代の毎熊克哉(32)。下積み生活が長く、業界内でも名前が知られるようになったのは30代に入る直前。吉永小百合主演映画『北の桜守』で注目を集めると、『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』のヒット作にも出演し、ドラマでも『まんぷく』(NHK)に塩軍団の主要キャストとして存在感を示した。

さらに昨年は『Iターン』(テレ東系)、『少年寅次郎』(NHK)、水谷豊監督の映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』に出演。特に映画『男はつらいよ』の前日譚となる『少年寅次郎』では、寅次郎の父親で遊んでばかりのあらくれ者を好演して往年のファンをうならせた。

今年は1月から『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)に出演。優しく穏やかな循環器内科の医師という「日活のにおいがする」と言われる毎熊のイメージとは異なる役を演じる。この役が見事にハマれば、プライムタイムの連ドラ常連になれるかもしれない。

いずれもイケメンなのはもちろん、若手俳優の出演枠を勝ち取るポテンシャルを秘めた逸材ばかり。若き俳優たちが熱く切磋琢磨する姿を一年間追いかけてみてはいかがだろうか。