女優の高畑充希が主演する日本テレビ系ドラマ『同期のサクラ』の最終話が、きょう18日(22:00~)に放送される。

  • (左から)岡山天音、竜星涼、新田真剣佑、高畑充希、橋本愛=日本テレビ提供

2020年4月。満開の桜の下にサクラ(高畑)の同期4人が集まっていた。花村建設の新入社員として出会ってから11年、今はバラバラの道を歩む同期たちは「まさか、最後にあんなことになるとは」と、サクラの激動の人生を振り返っていた…。

その1カ月前、建設会社の面接に落ち続けていたサクラは、花村建設の副社長となった黒川(椎名桔平)から「俺の下で働かないか?」と誘われ、古巣への復帰を果たしていた。問題ばかり起こしていた自分が再雇用されたことを疑問に感じていたサクラに、会社の未来に危機感を抱いていた黒川は、新しい発想と熱い情熱を持って上に逆らってもチャレンジする人材が必要なのだと話し、新規プロジェクトのリーダーにサクラを任命する。

やりがいを感じて目を輝かせるサクラ。黒川は、今までのサクラの失敗の原因が、頑固で融通が効かないことではなく、「力がないからだ」と教える。

新しく着工する橋の重役会議に黒川と共に出席したサクラは、橋のデザインと安全面に関する忖度なしの意見を述べ、早速重役たちの不信感を買う。しかし、黒川がサクラの意見に同調した途端、風向きが変わり…。サクラは、“力”を持っていれば今まで無下にされて来た正しい意見がきちんと通せることを目の当たりにする。

さらに、黒川が組織の問題点を指摘し、自分が自分らしくあるためには力を持つしかない、と冷静さと情熱を持つ黒川に次第に感化されていく。同じプロジェクトチームに参加する葵(新田真剣佑)はそんなサクラをどこか不安そうに見守っていた。葵はひょうひょうとした黒川のつかみどころのなさを信頼しきれないでいたのだ。

一方、新規事業と育児に追い詰められている百合(橋本愛)の話に耳を貸さず仕事に戻ってしまったり、NPO団体の代表となり悩みを抱える菊夫(竜星涼)からネット電話を受けても、皆忙しいという理由で聞き流してしまう。さらに、就活中の蓮太郎(岡山天音)からの悩み相談よりも、黒川からの着信を優先するサクラ。これまで、忖度しない言動の度に、組織との軋轢を生んでいたサクラは、初めて仕事で高揚感を感じる。

そんなサクラに、同期たちは、「あなたは、変わった。仲間なんてもう必要ないの?」と苦言を呈されるが、反論できない。

サクラは、会社での「力」のために、仲間を捨てるのか。第三の答えを見つけ出すのか。夢を追い続けたサクラと同期たち仲間の10年間が、激動のラストを迎える…。