女優の剛力彩芽が、あす15日に放送されるフジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)でナレーションを担当する。今回の物語は、見知らぬ独身男女が豪華客船に乗り込み、出会いの場が提供される「婚活クルーズ」に密着した『結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~』。同番組で取り上げるのはこれで3回目という人気シリーズだ。

仕事に充実して打ち込む女優として、そして1人の独身女性として、どのような気持ちで参加者たちを見守り、どんな思いを込めて語ったのか。ナレーション収録を終えた剛力に、話を聞いた――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した剛力彩芽

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した剛力彩芽

■裏テーマ「結婚ってなんだろう」に興味

今回のVTRを見て、「初めて婚活クルーズ企画を拝見させていただいたのですが、ナレーションを読みながら自然と気持ちが入っていました」という剛力。収録では、その思いが語り口にあふれ出て、ディレクターにテンションを抑えるように言われてしまうほどだった。

さらに、「実際に参加している皆さんを見ていると、引っ込み思案な方でも相手に声をかけるために自分を奮い立たせていたり、今までの自分から変わろうと努力する姿にカッコよさを感じました。思いを告白するのは、自分で決断しなきゃいけないことですから、見ていてすごく勇気をもらいました」といい、「私も頑張りたいなって思うところもありましたし、難しいなって思うところもあって、勉強になりました」と参考になったようだ。

クルーズのプログラムでは、なんとDNA検査による相性診断が公開される場面も。剛力は、特にこれに興味を示したといい、「気になっていた人との相性が良くなかったりとかすると、みなさん本当に揺れ動かされていたんです。結局、自分の思いや決意がより大事になってくるんだろうなとすごく思いました」と語る。

実は今回、剛力が「『ザ・ノンフィクション』のナレーションを読みたい」という希望があったことから、それに応える形で、番組側から2つの作品の提案があったのだそう。それに対し、剛力本人が、この『結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~』を選んだ。

その理由を尋ねると、「今27歳なんですけど、私の周りは今、2回目の結婚ラッシュなんです。一方で、全然パートナーがいないという人もいますし、すごく両極端なんですよね。結婚に焦ってたり、今は仕事を頑張りたいという人もいて、そういうときに、“婚活クルーズ”の企画には『結婚ってなんだろう』という裏テーマがあると聞いたので、すごく興味があったんです」と明かす。

  • 『ザ・ノンフィクション「結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~」』より (C)フジテレビ

■自分が本当にしたいことを考える今

今回のナレーション原稿は、最後に剛力が自身の感想をひと言述べるのだが、それは1時間のVTRを見て、原稿を読んだ上で、いくつかの想定文章から選んだものとなっている。「最後に結ばれたカップルが出てくるのですが、その姿を見て、やっぱり人と出会うっていいことなんだな、大切なことなんだなと思いながら、ここから2人は始まっていくんだなと感じたんです」と、その理由を語っているが、果たして、最後をどんな言葉で締めるのか。ぜひ注目してほしい。

剛力が番組のナレーションを担当するのは、『SONGS』(NHK)で大ファンのback numberが出演した放送(17年1月5日)以来、3年ぶり。ナレーションの仕事は「なんか好きなんです」といい、「私ではない誰かのことを、私の言葉で伝えさせていただくというのはプレッシャーや、言葉だけで説明するというの難しさもあるんですけど、すごくやりがいを感じます」と充実の笑顔を見せた。

最後に、来年に向けての抱負を聞くと、「芸歴18年目なんですけど、一旦自分の中で本当にしたいことはなんだろうということに、今向き合っているんです。これまで、本当に好きなことをやらせてもらってるという感覚で仕事をしてきたので、だからこそ自分自身でどういうふうに仕事を進めていくかをちゃんと考えながら決めていけたらというのは、すごく思います」と、気を引き締めていた。

  • 『ザ・ノンフィクション「結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~」』より (C)フジテレビ