12月、1月の年末年始は1年間の中でも出費が多い時期です。歳末セールにクリスマス、年が明ければ福袋に新春セールと消費欲が刺激されたり、自分へのご褒美といった誘惑も多くなりがちです。そしてまた、お歳暮や忘年会、新年の挨拶、新年会などのお付き合いに関する出費も増えやすいのも特徴です。そんな出費が多いこの時期に5つの行動を意識するだけで、出費が減る方法をご紹介します。

その5つとは、「予算を決めて守る」「お金で時間を買わない」「買い物は見極める」「おつきあいの出費を抑える」「1日5分の反省」です。

「予算を決めて守る」

どんなイベントごとにも予算を持つことで、使い過ぎを防ぐことができます。まずはイベントごとに予算を持ちましょう。年末年始で起こりうるイベントリストを書いて、全体的な予算を検討します。

このように、全体的な予算と個別予算を書いて、それに沿うようなプランを考えることで、出費を抑えることができます。

「時間をお金で買わない」

忙しい年末は、つい外食や総菜に頼ってしまいがちです。食費節約には自炊が基本ですが、忙しいときは献立を考えたり、買い物をする時間さえも負担になりがちです。家にあるものでパパっと作るには、ある程度の下準備も必要です。

買い物は、ネットスーパーを利用してまとめ買いをすることで、平日の買い物時間を短縮することができます。

仮に休日に家族でスーパーへでかけた場合、お店やレジの混雑による時間のロスや、広い敷地で歩き回って疲れてしまい、家に帰ってから食事を作ったり下味処理をする体力さえも残っていないこともあります。家族で行くことで、余分な出費も増えてしまいがち。 ネットスーパーを利用して、休日に配送をしてもらうことで、浮いた時間と体力で下味冷凍肉や食材の下処理などをしておくと、平日の忙しいときにもメインの食事がすぐに作れるようになります。

食費だけではなく、年賀状印刷やお歳暮など時期が迫るほど選択肢は減り、料金が割引料金から徐々に割り増し料金へと変わって行く傾向がありますので、早めに手配をするとよいでしょう。

「買い物は見極める」

歳末セールや新春セールのチラシを見るのは楽しいものですが、慌てて買う必要のないものは、2月3月の決算期の方がより安く買えることもあります。また、クリスマス限定品や、福袋といったものも、本当に必要かどうかを考えてその場の雰囲気やノリで買わないようにしましょう。

ネットでの買い物は、決済をする前にその金額分の現金を並べみたり、一度画面を閉じて、3日程度クールダウンする時間を持つとよいでしょう。

「おつきあいの出費を抑える」

年末年始は交際費にかかる飲食代なども増えがちです。忘年会や新年会は夜から昼間のプランに変更をする。自宅や誰かの家で、持ち寄りにしてみるなど工夫をしてみましょう。

自分が幹事になることで、予算を抑えたり、幹事分が割引なる制度をうまく利用するのもいいでしょう。

そしてまた仕事上必要なのかそれとも、行かなくても大丈夫なものなのか。関係性などを考えて出欠を決めるのも手です。そして参加する場合は、一次会までにして二次会以降は不参加にする。終電までには帰るようにアラームなどをセットして交通費を抑えるなど、出費を増えない工夫をしましょう。

「1日5分の反省」

一日の終わりにレシートを見て、その日のお金の使い方の反省をしましょう。使いすぎてしまったのであれば、その分をどのように調整するのかも考えることで、予算を守りやすくなります。

年明け早々厳しい家計にならないためにも、年末年始こそ上手にやりくりをしましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している