エン・ジャパンは12月11日、中小企業を対象とした「2019年 冬季賞与(ボーナス)」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2019年10月7日~11月5日、調査対象は「人事のミカタ」を利用している従業員数299人以下の企業の人事担当者で、有効回答は537社。

過半数が「景気回復を感じない」

  • 前年(2018年)の冬季賞与支給額と比較して、今年の支給予定額に変動はありますか?(業種別)

    前年(2018年)の冬季賞与支給額と比較して、今年の支給予定額に変動はありますか?(業種別)

前年の冬季賞与支給額と比べて、今年の支給予定額に変動はあるか尋ねたところ、「変わらない」が67%、「増額予定」が22%、「減額予定」が11%との結果に。「増額予定」の割合は、2015年から5年連続で「減額予定」を上回ったものの、前年より9ポイント減少した。

「増額予定」と答えた割合が多い業種は、1位「広告・出版・マスコミ関連」(38%)、2位「金融・コンサル関連」(33%)、「サービス関連」(28%)。反対に「減額予定」が多い業種は、1位「メーカー」(19%)、2位「商社」(18%)となった。

賞与の増額率は、「1~3%未満」が最も多く28%。増額理由を聞くと、「業績好調」が73%、「社員の意欲向上」が64%となり、これら2つが圧倒的に多かった。

社員への賞与支給に関する悩みを質問すると、1位「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」(47%)、2位「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」(43%)と続いた。

前年と比較し、景気の上昇や回復を実感できているかとの問いには、52%が「感じない(まったく+どちらかというと)」と回答。一方、「感じる(非常に+どちらかというと)は16%で、その割合は前年より12ポイント減少した。