落語家の林家木久扇が、日本テレビ系演芸番組『笑点』(毎週日曜17:30~)のオープニングアニメで登場するメンバーの似顔絵を描いた。17日の番組から放送される。

  • 『笑点』オープニングアニメより=日本テレビ提供

1969年11月9日に『笑点』の大喜利メンバーになった木久扇。10日の放送では木久扇が笑点メンバーになって満50年をお祝いしたが、「木久扇50年まつり」はこれだけではなかった。

それは、伝統のオープニングアニメで登場する笑点メンバー紹介部分の似顔絵を描くというもの。これまで「もしも笑点メンバーが落語の世界に飛び込んだら」「笑点メンバーが江戸の商売をやったら」「笑点メンバーがオリンピックに出場したら」など様々なテーマで作ってきたオープニングアニメだが、今回の木久扇特別版のテーマは「笑点ができるまで」で、40秒に笑点ができるまでの世界をすべて詰め込んだ。

木久扇は「自分の画がアニメになる。しかも笑点のオープニングということで喜んでOKして似顔絵を描きはじめましたが、いつもずっと見ているメンバーの顔の特徴をだして似顔絵にするのは、思ったよりも大変な作業でした。とにかく楽しい笑点のいちばんはじめだから『楽しそうにかわいく』を意識し、とくに昇太さんは新婚さんですし『幸せそうに見えるよう』意識しました」とのこと。

そして、「2019年が、ボクが笑点メンバーになって50年。そして2020年5月には笑点が55年目に突入しますが、決してこんな所がゴールではないので、『これからも笑点は羽ばたき続けるぞ』という決意を込めて、笑点メンバー全員が飛び立つ姿をクライマックスに持ってきてもらいました。でき上がったものを何度も何度も拝見しましたが、これからも頑張るぞとあらためて思える作品になっていて大変満足です」と胸を張っている。

このオープニングアニメができるまでの経過は、以下のとおり。

●19年5月 木久扇との打ち合わせを開始
●7月「どうせ特別版なら奇をてらったテーマではなく笑点そのものをテーマに」と決定。同時に木久扇が似顔絵の作成を開始
●8月初旬、笑点メンバー8人桂歌丸、計9人の似顔絵完成。しかし「リアルすぎて怖いから、もうちょっとだけかわいくする」と師匠自身で全面リテイクとする
●8月下旬、9人の似顔絵が完成。アニメ制作を開始
●木久扇の考えたテーマや「こうしたい」という希望を絵コンテにし、作画を行ったのは、笑点のアニメを40年以上手がけている画家の竹内大三氏
●アニメ製作は、アンパンマンをはじめとする数々の作品を生み出した「ライトフット」が担当
●11月13日、笑点「オープニングアニメ 笑点ができるまで編」完成